先の衆院選では立憲民主党と希望の党の候補者が39小選挙区で競合し結果は自民党30勝立憲民主党9勝だった。立憲希望両党が候補者を一本化したと仮定すると自民党は16勝にとどまり同党の分立助けられた。
立憲・希望一本化なら…自民東京8現職落選
毎日新聞2017年11月3日
先の衆院選では、立憲民主党と希望の党の候補者が39小選挙区で競合し、結果は自民党30勝、立憲民主党9勝だった。しかし、民進党を出自とする立憲、希望両党が候補者を一本化したと仮定すると、自民党は16勝にとどまり、「落選者」のうち10人は比例代表でも復活当選できない。同党が野党の分立に助けられたことが、このデータにも表れている。
まず比例代表の11ブロックで立憲、希望両党の得票を合算し、ドント方式で議席を配分し直した。「立憲・希望」は74議席になり、選挙で得た計69議席より5議席増えた。自民党は3議席減の63議席、日本維新の会は2議席減の6議席。公明、共産、社民各党の議席数は変わらなかった。自民党が議席を減らしたのは東京、北陸信越、東海の3ブロックだった。
次に39小選挙区で立憲、希望両党候補の得票を合算し、自民党候補と比較した。その結果、14選挙区で「立憲・希望」候補が自民党候補を逆転した。
さらに、もともと立憲民主党候補が当選した9選挙区を含めて、「立憲・希望」票を基に自民党候補の惜敗率を再計算すると、小選挙区当選の5人と、比例代表復活当選の5人が落選に変わる。
特に比例代表の獲得議席が減る東京、東海で影響が大きい。東京では小選挙区で当選した石原伸晃氏や伊藤達也氏らが比例復活に回るあおりで、若宮健嗣、鈴木隼人両氏ら現職8人(比例単独の2人を含む)が「落選」。東海でも、小選挙区で勝利した熊田裕通氏と比例復活の池田佳隆、神田憲次両氏が「落選」する。
39選挙区のうち16選挙区には共産党も候補者を立てた。共産票も加えると、自民党11勝、「立憲・希望・共産」28勝と、野党優位はより鮮明になる。
« 加計学園が今治市で計画する獣医学部の新設を審査する文部科学省の大学設置の専門家会合が二日開かれ学園の改善計画を評価する意見をまとめたことが分かり来年四月の新設が認可される見通しになった。 | Main | 深夜営業の店舗が増え、夜間でも診てくれる医療機関もある。便利に安心して暮らせるが、深夜も働く人の幼い子どもは、その間どうしているのだろうか。深夜働く親たちの支え数足りぬ夜間保育園 »
Comments