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不都合な事実は隠蔽し、矛盾は強弁で糊塗して、最後は数で押し切る―。まるで独裁政権を見ているようです。この様な政治手法に国民が何も感じなくなりましたら、この国は破滅の道を歩むでしょう。

不都合な事実は隠蔽し、矛盾は強弁で糊塗して、最後は数で押し切る―。まるで独裁政権を見ているようです。この様な政治手法に国民が何も感じなくなりましたら、この国は破滅の道を歩むでしょう。

加計学園問題 閉会中も究明緩めるな
06/17東京新聞
 
18日に会期末を迎える国会は、与党が数の力で押し通した「 共謀罪 」法に続き、性犯罪の厳罰化を柱とする改正刑法を成立させ、きのうで事実上閉会した。
 
焦点の一つだった学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設を巡る疑問は、何ら解消されていない。にもかかわらず、与党は 会期延長 のそぶりすら見せなかった。
 
参院予算委員会はきのう、安倍晋三首相も出席して集中審議を開いた。しかし質疑はわずか3時間。与党は、野党が求めた 参考人招致 も認めなかった。
 
政府は文部科学省と内閣府を再調査し、政府内で「総理の意向」などの言葉が交わされたとする文書の存在を認めながら、真意の解明は素通りしようとしている。
 
結局、来週 告示 の東京都議選への影響を避けるため、「調べた」「審議した」という形だけを整えたかったのだろう。政府と与党は一貫して疑惑を否定している。
 
ならば、野党の求める閉会中審査に応じ、文科省や内閣府、官邸の関係者の 証人喚問 や招致も行って、真相究明に務めるのが筋だ。首相はきのう、確認できないとしてきた文書が存在したことについて「調査に時間がかかったことを反省したい」と述べた。
 
だが当初、「怪文書」と一蹴(いっしゅう)したのは菅義偉官房長官だ。調査を避け、事実を隠した責任は重い。文面を作成した文科省職員は、内閣府から「総理の意向」などの発言があったと証言している。対して、山本幸三 地方創生 相は、関連文書の存在を認めたが、発言は「確認できなかった」とする。
 
正面から食い違っている。発言の確認と経緯の解明が急務だ。なのに政府は、追加調査に消極的だ。矛盾した結果でこと足れりとする姿勢は理解に苦しむ。
 
この問題の核心は、首相と学園理事長との親密な関係が特区選定に影響し、行政の公平性がゆがめられたのか、という点にある。首相はきのう「私が個別具体的に指示したことはない」と述べ、自らの関与を重ねて否定した。
 
首相が忘れてはならないのは、官邸が省庁の人事権を握る現状では「総理の意向」は極めて強い影響力を持つという現実である。直接の指示はなくとも、政府内に忖度(そんたく)を招いたのだとすれば、行政の長としての責任を免れまい。
 
不都合な事実は隠蔽(いんぺい)し、矛盾は強弁で糊塗(こと)して、最後は数で押し切る―。政府・与党がこの手法を繰り返すことは、許されない。

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