« 日本郵政が2017年3月期決算で最大4000億円規模の損失を計上する見通しとなりましたが、東芝と違ってその責任を追及する声が全く聞こえてきません。 | Main | これほど、暴言を吐いたり能力の無い酷い内閣は今まで見たことがありません。政権の緩みなどでは無く、単に安倍内閣に能力がないだけです。 »

カジノ解禁法 本当に合法なのですか

カジノ解禁法 本当に合法なのですか

(東京新聞)2017年4月25日

賭博は古くからご法度だった。例外的に競馬などの公営ギャンブルが認められているが、カジノは初の“民間賭博”だ。本当に合法なのか不明だ。治安悪化などもっと負の面を検証すべきだ。
 
自分で稼いだカネを博打(ばくち)で使って何が悪い。全部すってしまっても自己責任だから仕方がない。そう考える人もいるかもしれない。
 
しかし、賭博は勤労によらないでカネを得ようとするから、必然的に勤労の美風を害する。副次的に犯罪も誘発する。社会の風俗も害するから、近代法の世界では賭博罪をもって処断するのである。
 
「統合型リゾート施設(IR)」整備推進法(カジノ解禁法)は昨年十二月、国会会期を再延長してまで審議を強引に進め成立した。現在はIR整備に向けた推進本部で制度づくりの検討が進められている。同時に秋に見込まれる臨時国会に向けて実施法案の提出を目指し、夏ごろまでにその大枠をまとめる方針だという。
 
安倍晋三首相は同本部の初会合で「世界最高水準のカジノ規制を導入し、依存症などにも万全な対策を講じて、クリーンな日本型IRをつくり上げる」と述べた。世界最高水準のカジノ規制、クリーンなIR…。ほとんど意味がつかめない言葉づかいである。
 
最も疑問なのが、カジノが違法にならないかという点だ。競馬や競輪などは、目的の公益性、例えば収益の使途を公益性のあるものに限ること。運営主体を官またはそれに準じる団体に限るなど、いくつものハードルを設けている。
 
カジノについては、観光振興で、収入を公益目的に還元する程度しか伝えられていない。現行の刑法が賭博として禁じているカジノを、そもそも合法化していいのか、根本的な論理が欠けている。
 
共同通信社が昨年十二月、IR整備推進法の成立直後に実施した世論調査では、カジノ解禁に69%が「反対」だった。
 
経済効果を政府は宣伝するが、そんなにうまく事は運ぶのだろうか。ギャンブル依存症、マネーロンダリング(資金洗浄)の問題、反社会的勢力の関与や青少年への悪影響など一筋縄ではいかない問題が潜んでいることを国民は感じているのではないか。
 
そもそも賭博禁止の歴史は古い。七世紀の持統天皇の「すごろく禁止令」から実に千三百年以上の歴史を持つともいわれる。どの時代でも賭博は暗部の世界である。美風を損なう法には反対だ。

|

« 日本郵政が2017年3月期決算で最大4000億円規模の損失を計上する見通しとなりましたが、東芝と違ってその責任を追及する声が全く聞こえてきません。 | Main | これほど、暴言を吐いたり能力の無い酷い内閣は今まで見たことがありません。政権の緩みなどでは無く、単に安倍内閣に能力がないだけです。 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 日本郵政が2017年3月期決算で最大4000億円規模の損失を計上する見通しとなりましたが、東芝と違ってその責任を追及する声が全く聞こえてきません。 | Main | これほど、暴言を吐いたり能力の無い酷い内閣は今まで見たことがありません。政権の緩みなどでは無く、単に安倍内閣に能力がないだけです。 »