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以前、小保方氏の論文にコピ-ペが有ると指摘されたのは、ほんの少し前の事です。この様な特殊な分野は一部の専門家と呼ばれる人間で小さな世界で決められて来ましたが、現代ではネットに多くの目があります。

この画像の指摘がネットに出た時点でアウトと判断できないオリンピック組織委員会は素人集団。官僚の天下りや利権がからんでいると考えらえます。

以前、小保方氏の論文にコピ-ペが有ると指摘されたのは、ほんの少し前の事です。この様な特殊な分野は一部の専門家と呼ばれる人間で小さな世界で決められて来ましたが、現代ではネットに多くの目があり、画像検索サイトも充実しています。

ネットの声、決定覆す 五輪エンブレム 疑惑発掘次々と

(09/02 北海道新聞)



ベルギーの劇場ロゴとの類似に端を発した五輪エンブレムの盗作疑惑は、インターネット上の指摘がリードする形で規模が拡大。国家的事業をめぐる組織決定を覆す事態に発展した。「大勝利」「感動の一瞬」。ネット上には、目標達成とばかりに白紙撤回を喜ぶ書き込みが相次いだ。

 

ネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、世論をリアルタイムで可視化 するネットの威力が発揮されたと分析。「エンブレム使用に巨額の協賛金を払ったスポンサー企業も『ネットの怒り』は脅威に感じたはず。撤回の裏には営業への悪影響を嫌う企業の圧力もあったのだろう」

 

「疑惑が発掘され続けたことも大きかった」と中川氏。 グーグルなどの検索サイトで手軽に「類似画像」を探せることもあり、劇場ロゴのほか、サントリービールのキャンペーン賞品、群馬県太田市の公共施設ロゴなど疑惑が次々に噴出。エンブレムが盗用ではない根拠として公表された佐野研二郎氏の原案も、他画像との類似がすぐに指摘された。疑惑発掘は宝探しの様相を呈し「パクリンピック」の語も生まれた。

 

ネットに詳しいジャーナリストの津田大介氏は「著作権の認識が甘く、プロとして疑問符のつく佐野氏周辺の仕事ぶりが“大炎上”を招いたのでは」と話す。市井の人々が公的なデザインの検証に参画できた点を評価し「ネットで検証されなければ、ここまで事態は動かなかった」。

 

一方で盗用か、偶然の類似かを一般人が判断するのは困難だと指摘。「デザイン業界の人々はその社会的意義を一般向けに説明、啓発する必要があるし、大会組織委員会は信頼性を担保できなかった点で責任を負うべきだろう」



■「原案も似ている」13年展覧会ポスターと

 白紙撤回が決まった2020年 東京五輪 の公式エンブレムをめぐり、制作者の佐野研二郎氏によるデザインの原案が、別の展覧会のポスターの一部に似ているとネット上で指摘されていることが1日、分かった。

 

展覧会は、東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリーで2013年11月に開催された書籍・活字デザインの巨匠ヤン・チヒョルト(1902~74年)の業績を紹介するもの。グラフィックデザイナーの白井敬尚氏がポスターや図録のデザインを手掛けた。

 

ポスターの一部に、「T」の右下に円を配置したデザインがあり、佐野氏が手掛けたエンブレム原案とは色が違うが、同じ要素で構成されている。チヒョルト氏のデザインを継承した活字を基に、白井氏がアレンジし直したという。

 白井氏は「原案も、丸・三角・四角という最もシンプルな抽象形態の組み合わせなので、その意味では類似性は免れないが、ただそれだけでは(模倣かどうか)判断しかねる」と話している。

 

大会組織委員会によると、佐野氏は「確かに展覧会は見に行ったが、ポスターは記憶にない。(原案は)独自につくった」としているという。



■スポンサー企業 HP削除相次ぐ

 2020年東京五輪の公式エンブレム問題で、大会組織委員会が佐野研二郎氏デザインのエンブレムの白紙撤回を決めたことを受け、五輪スポンサーの日本企業はホームページ(HP)に掲載していたエンブレムの使用を相次いで取りやめるなど対応に追われた。

 

五輪スポンサーの日本企業21社のうち、1日朝の時点で15社がテレビコマーシャル(CM)や新聞広告、HPなどでエンブレムを使用しており、今後影響が広がりそうだ。

 

三井不動産や日本航空、NTT、全日本空輸、NECなどが1日、HPでのエンブレムの掲載をやめた。NECは東京五輪の特設サイトで8月31日に、佐野氏デザインのエンブレムを掲載したばかりだった。



■ベルギーデザイナー「訴訟は取り下げず」

 【ブリュッセル共同】2020年東京五輪の公式エンブレムが撤回されたことを受け、自身が手がけたベルギーのリエージュ劇場ロゴとの類似を指摘したデザイナー、オリビエ・ドビ氏は1日、共同通信の電話取材に「求めていたことでうれしい」と述べた。

 

一方、同劇場と共に地元裁判所に起こした国際オリンピック委員会(IOC)に対する使用差し止め請求訴訟については「(大会組織委員会の)記者会見だけでは取り下げられない」として、当面継続する考えを示した。



■日本は信頼失った スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏の話

 五輪にとって二大シンボルである競技場とエンブレムの構想が総崩れとなったことで、東京五輪は大きなダメージを受け、日本は国際社会からの信頼を失った。新国立競技場の問題でも同様だったが、選考がずさんだった上に責任の所在が曖昧だ。大会組織委員会の緊張感が欠如していると言わざるを得ず、チェック態勢の見直しが急務だ。



■撤回必要なかった 著作権法に詳しい小倉秀夫弁護士の話

 国内の判例の流れでは、実用目的でデザインされたロゴが著作物として保護されるには、美術鑑賞の対象となり得る美的特性を備えていることが要件となる。さらに「T」というアルファベットを使ったデザインはそれほどパターンがないことを考えると、ベルギーの劇場のロゴの著作権を侵害していないとみられ、法的には撤回する必要はなかったのではないかと考えられる。





五輪準備また汚点 エンブレムも撤回 「潔白会見」火に油



2020年 東京五輪 の公式エンブレムが白紙撤回に追い込まれ、新国立競技場の建設問題に続いて、5年後の準備に大きな汚点を残した。ベルギーの劇場ロゴに似ているとの疑惑を払拭(ふっしょく)しようと大会組織委員会が開いた“潔白会見”もあだとなり、スポンサーには不満の声が広がる。新たな大会シンボルの選定は難航が予想される。

 

「国民の支援がないエンブレムを使い続けることは、東京大会を成功に導くという考えにそぐわない」。組織委の武藤敏郎事務総長は1日の記者会見で、取り下げの決断に至った理由をこう説明した。きっかけとなったのは8月28日、相次ぐ類似作品の出現で追い込まれた組織委が佐野研二郎氏のデザインの原案を公表した記者説明会。劇場ロゴとは「全く異なる特徴がいくつもある」とデザインの独自性を強調し、盗用疑惑を完全に打ち消す狙いだったが、思惑とは裏腹に、騒動はむしろ拡大した。

 

ネットで騒動

 インターネット上ではすぐさま、この原案に似た展覧会のポスターがあると指摘され、新たな盗用が疑われた。さらに、佐野氏が制作したエンブレムの活用例で、空港ロビーの天井からつり下げた画像と、ビルの壁面などに掲示されている画像の2点について流用が指摘されていた。

 

1日午前。事態を重く見た組織委は佐野氏や、審査委員代表を務めた永井一正氏と極秘で緊急会合を持った。佐野氏は原案の盗用についてはあらためて否定した一方、画像の無断流用を認めた。「一般の国民から理解はなかなか得られないのではないか」。永井氏の意見に、佐野氏も同調。自ら撤回を申し出た。

 

補償に発展も

 最高位の協賛社で150億円以上とされる巨額の協賛金で、エンブレムを使用する権利を得ているスポンサーには不満が拡大しつつある。ある企業の関係者は「ブランドイメージを上げるためのスポンサーなのに、今回の騒動で逆にイメージダウンにつながってしまうのではないかと不安だ」とこぼした。既に広告やCMにエンブレムを活用しているスポンサーもあり、補償問題に発展する可能性もはらんでいる。

 

白紙撤回となった新国立競技場の建設計画に続く五輪準備の失態。国際オリンピック委員会(IOC)委員である日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は「世界に向けて一つ信頼を失った」と残念がった。



■佐野氏「模倣、盗作ない」

 白紙撤回された東京五輪エンブレムの制作者、佐野研二郎氏は1日夜、事務所のホームページにコメントを掲載し「(エンブレムについては)模倣や盗作は断じてしていないが、それ以外の私の仕事において不手際があった。この件については一切の責任は自分にある」との見解を示した。

 

エンブレムを取り下げた理由については「批判やバッシングから、家族やスタッフを守るためにも、もうこれ以上今の状況を続けることは難しいと判断した」と説明。「図らずもご迷惑をおかけしてしまった多くの方々に、深くおわび申し上げる」と謝罪した。



■佐野氏コメント要旨

 国をあげての大切なイベントのシンボルとなるエンブレムのデザイン選考への参加は、デザイナーにとっては大舞台です。模倣や盗作は断じてしていないことを誓って申し上げます。しかし、エンブレムのデザイン以外の私の仕事に不手際があり、謝罪しました。この件については一切の責任は自分にあります。ご迷惑をかけてしまった皆さまに深くおわびします。その後は一部のメディアであしきイメージが増幅されました。事実関係の確認がないまま報道されることもありました。

 

家族や親族の写真もネット上にさらされるなどのプライバシー侵害もあり、異常な状況が続いています。コンペに参加した当時の自分の思いとは、全く別の方向に向かってしまいました。これ以上は、耐えられない限界状況だと思うに至りました。このような騒動や繰り返される批判やバッシングから、家族やスタッフを守るためにも、今の状況を続けることは難しいと判断し、今回の取り下げに関して私自身も決断しました。今後については、私の作品や仕事を通じて少しでも皆さまの信頼を取り戻すべく日々の仕事に専念するしかないと思っております。



■「ニャンまげ」もデザイン 佐野氏、国内外で賞

 公式エンブレムを制作した佐野研二郎氏(43)は国内外のデザイン賞を次々と受賞、大手企業の仕事も数多く手掛けるなど活躍してきた。

 東京都出身。多摩美術大から広告代理店の博報堂を経て08年に独立。自身が代表、妻が広報担当を務めている。ちょんまげをした猫が話題をさらった日光江戸村(栃木県日光市)のキャラクター「ニャンまげ」や、リスが音楽を聴いている姿が特徴的なKDDIの音楽などを配信するサービスのキャラクターといったヒット作を次々と生み出した。TBSのキャラクターなども佐野氏の手によるものだ。
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