« 自民党の「一強多弱」状態の下野党は結束してこれを食い止めなければならないはずですが、維新が与党に協力しても埋没するのは目に見えていますそんな愚策をやろうとしているのが与党と連立したい松井大阪府知事です | Main | 8・30決起行動という現実の中で8・30を一言も報じないNHKとは !?永田町徒然草 白川勝彦15年08月31日 »

<柳沢協二の安保国会チェック>憲法逸脱、現場にしわ寄せ

<柳沢協二の安保国会チェック>憲法逸脱、現場にしわ寄せ

(08/30 北海道新聞)

●議論は熟してきたのか

●自衛官はどう裁かれるか

 

政府・与党は、 安全保障関連法案 の参院での採決日程をめぐって本格的な検討を始めました。安倍晋三首相は25日の参院平和安全法制特別委員会で「議論が熟したときには(法案を)採決していただきたい」と述べました。自民党の谷垣禎一幹事長も26日に「決める時には決めないといけない」と発言し、28日には与野党が法案の修正協議をスタート。法案審議の「出口」を探る駆け引きが加速しています。

 

では、首相が言うように議論は熟してきたのでしょうか。審議によって法案のさまざまな矛盾や問題点が明らかになりましたが、まだ議論すらされていないテーマが多くあります。自衛官の武器使用に関わる本質的な問題もその一つです。

 

法案が成立すれば、自衛隊の海外での活動は飛躍的に広がります。最初に影響を受けるであろう活動が、継続中の南スーダン での 国連平和維持活動 (PKO)です。現在、各地の陸上自衛隊が交代で任務を行っています。

 

法案は、PKOに当たる自衛官が、武器を使うことができる範囲を大幅に拡大し、業務を妨害する行為を排除する「任務遂行型」の武器使用を新たに認めます。離れた場所で襲われた他国部隊を助ける「駆け付け警護」や、治安維持活動も任務に加わります。自衛隊が創設以来経験したことのない「海外で人を殺す」ことが、現実となる懸念が拭えません。

 

注目すべきは、武器使用は「組織」としてではなく、自衛官「個人」として認められている点です。つまり、武器を使用するかどうかは個人の判断なのです。そのため、上官の指示の下で活動している自衛官が、任務中に人を殺してしまった場合、個人の殺人罪として日本の法律で裁かれる可能性があります。「軍法会議」で免責される仕組みが制度化されている他国の軍隊との大きな違いです。

 

なぜ、こうした不条理が起こるのか。「専守防衛」を掲げる自衛隊は軍隊ではなく、組織として海外で武力を行使することが認められていないためです。つじつま合わせのため、武器を使用した自衛官個人に責任を押し付ける法体系にせざるを得ないのです。

 

こうした例を一つ取っても、法案が憲法9条の枠組みを逸脱していることは明らかです。憲法に違反する活動を自衛隊にやらせようとしているから、現場にしわ寄せが及ぶのです。



 やなぎさわ・きょうじ 46年生まれ。東大法学部卒業後、旧防衛庁に入り、04~09年に安全保障担当の官房副長官補を務めた。

|

« 自民党の「一強多弱」状態の下野党は結束してこれを食い止めなければならないはずですが、維新が与党に協力しても埋没するのは目に見えていますそんな愚策をやろうとしているのが与党と連立したい松井大阪府知事です | Main | 8・30決起行動という現実の中で8・30を一言も報じないNHKとは !?永田町徒然草 白川勝彦15年08月31日 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 自民党の「一強多弱」状態の下野党は結束してこれを食い止めなければならないはずですが、維新が与党に協力しても埋没するのは目に見えていますそんな愚策をやろうとしているのが与党と連立したい松井大阪府知事です | Main | 8・30決起行動という現実の中で8・30を一言も報じないNHKとは !?永田町徒然草 白川勝彦15年08月31日 »