バター不足が深刻ですがその原因は生乳生産が低迷している為にです。そして生乳生産が低迷している根本原因は、 (TPP)交渉で先行き不安が高まっている為に相次ぐ離農が増えている事があります。
バター不足が深刻ですが、その原因は、生乳生産が低迷している為にです。そして生乳生産が低迷している根本原因は、環太平洋連携協定(TPP)交渉で先行き不安が高まっている為に、相次ぐ離農が増えている事があります。
また、離農の背景には円安による資材の高騰などがあり、国は施策を総点検し、国産乳を安定供給できる道筋を示さなければなりません。
バター不足 酪農強化し安定供給を
(06/21北海道新聞)
またバター不足が深刻だ。農林水産省が急きょ10月までに計1万トンを追加輸入することを決めた。バターは昨年も品薄になったが、輸入や緊急増産でいったん解消した。ところが、首都圏を中心に再び品切れが目立ち始めている。追加輸入は、ケーキ生産が増える冬に備える狙いだ。
生乳の生産減が主因だが、製品化までの流れにも問題がある。見直しを進めるべきだろう。生乳は、鮮度が求められる飲用向けが優先的に供給される。生クリーム、チーズが続き、保存がきくバター用は最後に回される。
このうちチーズは近年、国が補助を厚くし生産を振興してきた。生クリームも菓子需要の高まりで引き合いが強い。全体のパイが小さくなれば、バターにしわ寄せが来るのは当然である。
今年も国内バター生産が、需要を7千トン以上も下回る見通しだ。現状でバター不足を解消するのは容易ではない。生クリーム用、チーズ用といった区分けがこのままでいいか。今の仕組み全体の見直しを含め、関係者で知恵を絞ってほしい。
生乳生産が低迷する根本にあるのは、相次ぐ離農だ。背景には円安による資材の高騰や、環太平洋連携協定 (TPP)交渉で先行き不安が高まっていることがある。国内生産の半分を占める道内でも毎年2~3%減り続けている。
農水省は、ロボットの活用や自給飼料の積極利用などを打ち出している。長時間労働の解消や飼料高騰への対抗策として意味はあるだろう。ただ、農家の高齢化は加速する。新規就農者 を増やすことにもっと力を入れるべきではないか。
とりわけ酪農は設備導入など初期投資の負担が重い。新規参入者がスムーズに営農を始めるには十分な支援が欠かせない。根室管内中標津町の計根別農協では、離農者の経営継承に力を入れ、ここ2年ほどで7件の新規参入があった。
就農予定者が引き継ぐ予定の農場で何年間か作業を経験する。牛や建物の資産評価などに農協が積極的に関わる。こうした試みが奏功したという。参考にしたい。酪農をめぐっては、道内でホクレンを通さず本州メーカーに生乳を出荷する生産者が出ている。農家側の動きも活発化している。
こうした変化の兆しや消費者の動向も踏まえながら、国は施策を総点検し、国産乳を安定供給できる道筋を示してもらいたい。
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