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北海道での野生サケの回帰を増やす試みは非常に重要です

北海道での野生サケの回帰を増やす試みは非常に重要です。



野生サケの復活 自然界の驚異を身近に

(06/01 北海道新聞)

 

野生サケの回帰を増やすことは自然と共生する北海道ならではの試みだろう。札幌の市民らが取り組む自然産卵の定着プロジェクトをはじめ、各地の活動を後押ししたい。

 

人工増殖は今や水産業に欠かせなくなった。しかし、病気の蔓延(まんえん)で稚魚が大量死したり、放流時期がうまく合わなかったりするリスクも抱える。

 自然産卵のサケが一定数維持され、各河川で遺伝子の多様性が保たれていれば、万一の際にも激減を回避できる可能性が高まる。

 

そのためにはサケが遡上(そじょう)できる良好な河川環境と水質、産卵床がそろう必要がある。河川管理者には、魚道の整備や産卵床を失わせる河床低下の防止策など配慮と理解を求めたい。

 

「札幌ワイルドサーモンプロジェクト」。これが札幌市内を流れる豊平川に野生のサケを増やそうとする市民活動だ。

 

札幌では1978年から市民らが カムバックサーモン運動 を始めた。稚魚の放流や水質改善で年間千~2千匹が戻るようになり、約7割が自然産卵由来になった。

 

来春からは人工増殖による稚魚放流を大幅に減らして野生化をさらに進める。

 メンバーは、河川敷への雪捨てによる汚泥流入を招かないような措置を求めている。札幌市には生活上の利便性と自然保護を両立させる道を探ってもらいたい。

 

旭川市中心部でも4年前、忠別川にサケの群れが戻った。約半世紀ぶりというから驚きだ。

 遡上の妨げとなっていた深川市内の頭首工に魚道が設けられたことが功を奏した。

 

とはいえ、昨冬は旭川開発建設部が河川工事の中で産卵床の一部を損壊していた問題が市民団体の指摘で明るみに出た。今後、工事に当たっては専門家の意見を聞きながら産卵床の場所の把握と保全に努めるべきだ。

 

都市の河川にそこで生まれた稚魚が大海を経て数年がかりで戻ることは、生き物の驚異とたくましさを教えてくれる。自然学習や学習ツアーにぜひとも役立てたい。

 

札幌でも旭川でも、先住民族であるアイヌ民族がサケを迎える儀式を毎年秋に行っている。市民には狩猟・漁労・採集に基盤を置く精神文化にも触れてほしい。

 

産卵後に死ぬサケの体は動物や鳥の餌になるばかりでなく、海のミネラルを陸地に運ぶ役割も果たす。自然界の物質循環を促す観点も忘れることはできない。

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