« 安倍政権が言う後方支援 についても日本の特殊概念で、戦場に後方も前方ありません。全く無意味な法律を提出して議論をしている政府は、完全に立憲主義など必要が無いと考えているのでしょう。 | Main | 政府が言う「 地方創生 」とは、東京圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)で高齢者が急増し、医療介護施設が不足するため余力のある地方への移住を促す政策だった様です。 »

<インタビュー>「安倍1強」の政界を聞く 小沢一郎・生活の党と山本太郎となかまたち代表 資質欠く首相 自民も劣化

<インタビュー>「安倍1強」の政界を聞く 小沢一郎・生活の党と山本太郎となかまたち代表 資質欠く首相 自民も劣化

(北海道新聞)



最年少の47歳で当時絶大な権力を持つ自民党幹事長に上り詰め、その後も宰相の座をうかがいながら届かなかった小沢一郎氏。政権交代可能な二大政党制の確立を目指し、政界で離合集散を繰り返してきた「剛腕」は、資金管理団体をめぐる事件など曲折を経て、現在は国会議員5人の小政党の代表だ。悪役のイメージも強い在職46年のベテランは「安倍1強」の政界をどう見るのか。野党再編をどう模索するのか。

 

――奇抜な党名には驚かされました。山本太郎参院議員との合流には、政党交付金 目当てとの批判もありましたが。

 

「太郎さんとは脱原発で一致しているし、話してみるとなかなか純情でいい男だよ。そりゃお金の問題もあるさ。でもそれ以上に、政党にならなければ国会でもメディアでも発言機会がなくなってしまうからね」

 

――今国会では安倍晋三首相が安全保障法制の整備に突き進み、戦争できる「普通の国」を目指しているように映ります。小沢さんもかつて著書「日本改造計画」の中で「普通の国」を掲げました。

 

「安倍さんのとは全く意味が違うね。集団的であれ個別的であれ、自衛権というのは各国が自然権として持っているわけで『持っているのに行使できない』という従来の解釈は確かにおかしかった。



ただ憲法9条には国際紛争について『国権の発動たる武力の行使はできない』と書いてある。自衛権を行使できるのは、日本が攻撃を受けた場合に限られるのに、そこを安倍さんは曖昧にしている。いろんな歯止めをかけたと主張するけど、最後は政府判断なんだから、拡大解釈で何でもできてしまう。



日本における安全保障論は、日本国憲法の問題なんです。なのに野党は『機雷の掃海はどうだ』『行使できる地域はどこだ』と言葉遊びの議論に乗せられてしまっている。だから国民も議論の内容がよく分からない。悲しい現実だ」

 

――小沢さんの考える「普通の国」とは。

 

「どうやって世界や日本の平和を守るのか。結局、世界の警察として、秩序維持のためにつくられた国連の枠組みしかない。《1》日本は専守防衛の範囲内で自衛権を行使できる《2》それ以外については自衛隊も含めて国連にできる限り協力する―と線引きすべきです。安倍さんはその原則なしに、積極的に世界に貢献するとだけ言っている。単に海外派兵 できるようにするということでしょ。戦前の昭和史と同じ空気を感じる」

 

――首相の執着は、祖父の岸信介元首相の影響でしょうか。

 

「おじいさんの言葉が頭に残っているのかもね。岸さんを A級戦犯として裁いた東京裁判を疑問視しているし、 ポツダム宣言 も『読んでないから分かりません』ってね。米国がつくった日本の戦後体制を否定したいのが本音で、その中には日本国憲法もあるのだろう。



日本が大国として世界の中で権勢を発揮するには、軍事力を自由に行使できなければならない、という思考なのではないか。安全面でも費用面でも割に合わない原発再稼働を進めるのも、核武装に向けた技術を確保しておきたいという思惑があるのでは。そんなことまで勘繰られてしまう」

 

――首相が今夏発表する戦後70年談話では「植民地支配と侵略」「心からのおわび」といった村山談話 の核心部分が削られそうです。

 

「嫌なんだろうなあ。でも先の大戦で日本は、他国に土足で入り込んで、戦争を仕掛けて、人を殺しているんだから、相手から見れば明らかに侵略だ。事実の歪曲(わいきょく)はいけない。認めるべきところは素直に認めて、その上で将来に向かって仲良くしよう。それでいいじゃないか」

 

――首相のリーダーとしての資質をどう見ますか。

 

「基礎的資質に欠けている。国会論戦中に首相がやじを飛ばすなんて、子供じみている」

 

――小沢さんが師事した田中角栄元首相らの時代に比べ、政治家は劣化していますか。

 

「政治家の劣化は社会の劣化、日本人の劣化だ。国民のレベル以上の政治家が生まれることはない。これが民主主義の原則。確かに最近、力のある、見識のある政治家がいなくなって、官邸の権力にみんな黙っちゃっている。物を言わない今の国会は通夜か葬式みたいだ。さらに気になるのは自民党自体の劣化です」

 

――自民党は変わった?

 

「保守政党である自民党の哲学は『配分の公平性』だった。なぜ北海道みたいな地方にカネを出すんだ、なぜ農家ばっかり優遇するんだ、とか批判されていたでしょ。それは力や立場が弱い人、どんな地方の人でも一定レベルの生活ができるようにするという政治哲学からだ。でも小泉政権以降、変わってしまった」

 

――新自由主義ですか。

 

「そう。自由競争至上主義とでも呼ぼうか。競争に敗れた者は切り捨てるほかないという社会。安倍さんはもっとひどい。地方創生 もごまかしだ。今の論理は『農業のような生産性の低い産業は切り捨てて、競争力のある大企業がどんどんもうかればいずれ滴が落ちてくるから、おこぼれをもらうために国民は口を開けて待ってろ』ということでしょう」



■政権交代 連帯すれば簡単

 ――それでも安倍内閣の支持率は下がりません。「民主党政権よりまし」という声を多く聞きます。小沢さんたちによる民主党の分裂騒動も一因では。

 

「それは全然別。僕たちは何も離党したくてしたわけじゃない。民主党は『行財政を大改革して、それでもお金が足りなくなったら次の選挙で国民に消費税増税 の是非を判断してもらう』と約束して政権を任された。菅直人元首相なんて『逆立ちしても鼻血が出なくなるまで無駄をなくす』と言っていた。



なのに何もやらずに増税を決めた。僕は国民にうそをついちゃだめだと言っただけ。あの時、僕は検察の権力乱用の捜査を受けて犯罪人扱いされ、党内でも『邪魔者は出て行け』みたいな状況だった。しかし僕が残っていても民主党はぼろ負けしたでしょう。うそをついたんだから」

 

――小沢さんの政治改革で小選挙区制が導入されました。でも最近の選挙は民意の風向きが変わりやすく、振れ幅が大きい弊害が見えます。 



「中選挙区のままだったら、ずっと自民党政権だったはずです。一つの政党が50年も100年も政権を担うなんて民主主義じゃない。二大政党が切磋琢磨(せっさたくま)し、いつでも政権交代が起こり得るという緊張感の中で政治が行われるべきです。1強多弱というけど国民の不満、不公平感は高まっている。次の衆院選で野党がまとまれば簡単にひっくり返せる」

 

――野党が四分五裂し、二大政党とは言えない状況です。民主党、維新の党に小沢さんに近い議員がいますが、野党再編を仕掛けますか。

 

「僕がどうのこうのじゃなくて、このまま野党がまとまらなければ、自民党の支持票が減っても議席数は変わらない。このままでは勝てっこないんだから、自民党の政治は日本のためにならない、という思いの者が何らかの連帯の体制をつくらなければならないのは当然です」

 

――一つの党ということですか。

 

「同じ党になるのがベストだろうけど、最初から一緒になろうったってうまくいかない。オリーブの木でもいい」

 

――今も民主党や維新の党と党首会談を重ねています。民主党の岡田克也代表とは、かつて激しく対立しました。うまくやれますか。

 

「僕個人はどうってことない。僕は岡田君が初出馬した時から知っているし、彼も僕をよく知っている」

 

――小沢さんはいろんな政党をつくっては壊す「壊し屋」として警戒されています。

 

「考えてごらんなさい。古いものを壊さなきゃ、新しいものはできない。それを壊し屋と呼ぶなら歴史上の改革者はみんな壊し屋だ。旧体制を壊すからこそ改革だ。壊し屋なんていうのは、利権と旧体制を守りたい人たちからの悪口にすぎない」

 

――当選16回は現役議員で単独トップです。これをやったら政治家として成就するというものは。

 

「政権交代可能な議会制民主主義を定着させることが、僕の政治家としての最初からの目標です。トライして、2度の政権交代を実現したが定着させられなかった。もう一度政権交代を実現して、そのレールを敷けたら僕はもう用がない。何も首相になろうなんてしていない。それが目的ならばかばかしいでしょ。こんな苦労することなかったんだから」

|

« 安倍政権が言う後方支援 についても日本の特殊概念で、戦場に後方も前方ありません。全く無意味な法律を提出して議論をしている政府は、完全に立憲主義など必要が無いと考えているのでしょう。 | Main | 政府が言う「 地方創生 」とは、東京圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)で高齢者が急増し、医療介護施設が不足するため余力のある地方への移住を促す政策だった様です。 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 安倍政権が言う後方支援 についても日本の特殊概念で、戦場に後方も前方ありません。全く無意味な法律を提出して議論をしている政府は、完全に立憲主義など必要が無いと考えているのでしょう。 | Main | 政府が言う「 地方創生 」とは、東京圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)で高齢者が急増し、医療介護施設が不足するため余力のある地方への移住を促す政策だった様です。 »