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IAEAが福島原発事故を総括した最終報告書をまとめましたがその内容は東電や日本政府は大津波が原発を襲う危険を認識していたのに有効な対策を怠ったというもので想定を超える自然災害への対策強も求めています。

国際原子力機関(IAEA)が、東京電力第1原発事故を総括した最終報告書をまとめましたが、その内容は、東電や日本政府は大津波が原発を襲う危険を認識していたのに、有効な対策を怠ったというものです。



報告書は想定を超える自然災害への対策強化も求めています。これはとても重要な指摘です。政府は深刻に受け止めるべきですが、先日、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の安全審査で、原子力規制委員会 が事実上の「合格証」である審査書案を了承しました。



九州電力 川内原発 (鹿児島県)、関西電力 高浜原発 (福井県)に続き3例目になります。完全に原発回帰を加速させているというしか有りません。しかも3原発とも規制委から不十分とされた地震対策を強化し、最低限の基準をクリアしたにすぎないものです。IAEAの指摘する災害対策に達しているとは到底言い難いものです。



首をかしげたくなるのは、こう言う指摘があっても政府は原発再稼働に前のめりになっている事です。先にまとめた2030年の電源構成で、政府は原発の比率について「20~22%」とする考えを示しました。「運転40年で廃炉 」の原則を厳格に適用すれば、30年時点の原発の比率は15%まで落ちるはずです。20%を維持するということは、老朽原発の運転延長が不可欠に成り、また、新増設も視野に入っていると考えられます。



IAEAから、東京電力第1原発事故で、東電や日本政府は大津波が原発を襲う危険を認識していたのに、有効な対策を怠ったと指摘されたにもかかわらず、想定を超える自然災害への対策強化も求めている事に政府は原発推進に前のめりならず、深刻に受け止めるべきです。



風力・太陽光・地熱・バイオマスなどの 再生可能エネルギー を取り込んだエネルギー政策を描き直す必要があるはずですが、全くその様な声が聞こえて来ません。



原発回帰」加速 立ち止まり考える時だ

(05/26 北海道新聞)

 

重い警鐘と言える。国際原子力機関(IAEA)が、東京電力第1原発事故を総括した最終報告書をまとめた。東電や日本政府は大津波が原発を襲う危険を認識していたのに、有効な対策を怠ったという内容である。

 

報告書は想定を超える自然災害への対策強化も求めている。重要な指摘である。政府は深刻に受け止めるべきだ。ところが、どうだ。国内では先日、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の安全審査で、原子力規制委員会 が事実上の「合格証」である審査書案を了承した。

 

九州電力 川内原発 (鹿児島県)、関西電力 高浜原発 (福井県)に続き3例目になる。原発回帰を加速させているというしかない。しかも3原発とも規制委から不十分とされた地震対策を強化し、最低限の基準をクリアしたにすぎない。IAEAの指摘する災害対策に達しているとは言い難い。

 

過酷事故時の対応も不十分だ。例えば伊方原発だ。半島の付け根にあり、その先に約5千人が住んでいる。船で対岸に逃げるとの計画だが、船舶の調達に手間取れば陸の孤島になりかねない。実効性に疑問符が付く。

 

事故時の安全確保は川内や高浜でも懸念されていた。避難計画は規制委の審査の対象になっていない。そこに根本的な問題がある。合格第1号の川内の再稼働は7月下旬の見通しだ。当初よりずれ込む原因は九電の書類不備とされるが、背景に解消できぬ住民の不安もあるのではないか。

 

そもそも審査は技術的な確認にとどまり、規制委は合格が安全を保証するものではないとしている。なのに政府は安全のよりどころを規制委に求める。これでは再稼働しても責任の所在は曖昧だ。

 

首をかしげたくなるのは、こうした中でも政府が原発再稼働に前のめりなことである。先にまとめた2030年の電源構成で、政府は原発の比率について「20~22%」とする考えを示した。

 

「運転40年で 廃炉 」の原則を厳格に適用すれば、30年時点の原発の比率は15%まで落ちる。ということは、老朽原発の運転延長が不可欠だ。新増設まで視野に入ってくる。よもやそんなことを考えているのではあるまい。

 

IAEAの報告書は来月の理事会で審議される。ならば、この機会に政府は一度立ち止まるべきだ。その上で風力など再生可能エネルギー を取り込んだエネルギー政策を描き直す。それが重要だ。

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