« 安倍首相は安全保障関連法案で都合の悪いことには答えない態度が目に余ります。批判を正面から受け止めた上で、自らの主張に理解を求めようとする潔さがありません。 | Main | 日本国は再び敗北すると思わせる検証報告書-(田中良紹氏) »

財政健全化計画 成長頼みは安易すぎる、消費税増税の条件だった「 社会保障と税の一体改革 」は何処へ行ったのか。政府の財政健全化計画根拠の薄弱な仮定を積み重ねた砂上の楼閣のような計画である。

財政健全化計画 成長頼みは安易すぎる、消費税増税の条件だった「 社会保障と税の一体改革 」は何処へ行ったのか。政府の財政健全化計画根拠の薄弱な仮定を積み重ねた砂上の楼閣のような計画である。

 

政府の 経済財政諮問会議 で、6月末までに策定する 財政健全化 計画の議論が本格化した。

(北海道新聞)

会議では、景気拡大による税収増と歳出削減で、2020年度に国・地方の基礎的財政収支 (プライマリーバランス、PB)を黒字化する目標を達成するとの基本方針が示された。

 

PBの黒字化とは、政策実行に必要な支出を、借金(国債)なしでまかなえる状態を指す。しかし、この方針は名目3%、実質2%を上回る高い経済成長率を前提としている。

 

特に、名目成長率は過去10年で3%を超えたことがなく、楽観的というより、ほとんど現実離れした想定だ。歳出削減策も具体性に乏しく、財政再建に対する政府の意欲を疑わざるを得ない。仮にシナリオ通りの高成長が続いても、内閣府の試算によると、20年度のPBには、なお9兆4千億円の赤字が残る。

 

日本経済の実力を示す 潜在成長率 と同程度の名目1%台半ば、実質1%弱という常識的な想定では、PBの赤字は16兆4千億円に上り、15年度と変わらない。しかも、二つの試算はいずれも17年4月に消費税率を10%に引き上げることを織り込んでいる。

 

安倍晋三政権は10%を超える 消費税増税 は検討しないという。となると、大甘の想定による税収増でも解消されない9兆4千億円のPB赤字の克服は、歳出削減にかかってくる。肝心の削減策について、政府は分野ごとに歳出抑制の数値目標を課す手法は採用しない方針だ。

 

空港や水道事業といった公的部門への民間参入を促し、医療・介護などの費用を抑えた自治体を優遇する案が出されているが、効果はおぼつかない。始めから終わりまで、根拠の薄弱な仮定を積み重ねた砂上の楼閣のような計画である。

 

歳出を削減する場合、ばらまき的な公共事業や防衛費に切り込むのは当然で、膨らみ続ける社会保障費も焦点になるだろう。だが、社会保障費を抑制する前に、消費税増税の条件だった「社会保障と税の一体改革 」で制度への信頼を取り戻す必要がある。

 

安倍首相は「経済再生なくして財政健全化なし」と強調するが、景気が腰折れした途端に挫折する計画では、財政への信認をかえって損なう恐れもある。

 歴代政権が高成長に基づく財政再建目標で失敗を繰り返した過去から、教訓をくみ取るべきだ。

|

« 安倍首相は安全保障関連法案で都合の悪いことには答えない態度が目に余ります。批判を正面から受け止めた上で、自らの主張に理解を求めようとする潔さがありません。 | Main | 日本国は再び敗北すると思わせる検証報告書-(田中良紹氏) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 安倍首相は安全保障関連法案で都合の悪いことには答えない態度が目に余ります。批判を正面から受け止めた上で、自らの主張に理解を求めようとする潔さがありません。 | Main | 日本国は再び敗北すると思わせる検証報告書-(田中良紹氏) »