« 天皇、皇后両陛下が太平洋戦争の激戦地・パラオを8日から訪問し両陛下がペリリュー島で慰霊碑に献花すする両陛下には本当に頭が下がります | Main | 世界とは異なるテレビを見せつけられている日本人  田中良紹:国会探検 »

大胆な金融緩和で一般の庶民の生活が何か豊かに成ったでしょうか

大胆な金融緩和で一般の庶民の生活が何か豊かに成ったでしょうか。

円安・株高で経済の沈滞ムードを変えたという意味では、一定の成果はあったでしょうけれど、しかし、こうした効果は輸出型大企業や富裕層を潤すだけで、地方や中小企業にはまったく波及していません。



円安による物価上昇は、株高の恩恵とは縁の薄い多くの国民にに打撃を与えていますが、現政権やその周辺にいる政府の経済政策を策定する、民間の経済学者などは、そのことを全く理解しているとは思えません。



異次元緩和2年 出口が見えないリスク

(北海道新聞)

 

黒田東彦総裁率いる日銀がデフレ脱却に向け、「異次元」と呼ばれる大規模 金融緩和 を開始してから2年が経過した。世の中に出回るお金を大量に増やした結果、円安が進行し株価も上がったが、「2年程度で2%の物価上昇」は実現していない。

 

円安・株高で経済の沈滞ムードを変えたという意味では、一定の成果はあったろう。しかし、こうした効果は輸出型大企業や富裕層を潤しても、地方や中小企業には波及していない。物価上昇も、株高の恩恵とは縁の薄い多くの国民にとっては迷惑千万だ。大胆な緩和で市場に衝撃を与え、円安・株高を誘導する強引な手法は副作用も大きい。

 

問題は、2%目標が達成されないことよりも、物価にこだわるあまり、異例の金融政策から抜け出せなくなることではないか。日銀は、異次元緩和が長期化するリスクを国民に説明するべきだ。昨春の消費税増税 以降、景気のもたつきが鮮明になった。大企業を中心に賃上げの動きはあるものの、物価上昇に追いつかず、家計はむしろ節約志向を強めている。

 

異次元緩和の狙いは、家計や企業の期待に働きかけて、将来、物価が上がると予想させ、支出に向かわせることだという。だが、このような想定には無理がある。消費が活発になる前提は、所得が物価を上回って増えていくと期待できる場合だ。

 

しかも、現在の物価を押し上げる主因は、円安による輸入価格の高騰で、消費者を困らせている。日銀は昨秋、原油安で物価上昇が鈍ったことを理由に、追加緩和に踏み切り円安を加速させた。本来、原油安は経済には朗報で、これを追い風に景気を立ち直らせる選択もあり得たはずだ。

 

目先の物価にとらわれ、輸入原材料の値上がりに苦しむ中小企業や一般家庭を犠牲にするような判断は妥当とは言えまい。政府が消費税 の再増税を延期したことに、日銀は危機感を抱いたようだ。黒田総裁は2月の 経済財政諮問会議 で、国債価格の急落リスクにまで言及し、財政規律の緩みに警鐘を鳴らしたとされる。

 

これは正論だが、奇妙なことでもある。日銀は市場の機能をまひさせるほど国債を買い占め、直接引き受けとほとんど見分けがつかない。リスクを増大させているのは日銀の側ではないか。財政健全化 を促す意味でも、金融政策を正常化する「出口」に備えた議論を始めるべきだ。

|

« 天皇、皇后両陛下が太平洋戦争の激戦地・パラオを8日から訪問し両陛下がペリリュー島で慰霊碑に献花すする両陛下には本当に頭が下がります | Main | 世界とは異なるテレビを見せつけられている日本人  田中良紹:国会探検 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 天皇、皇后両陛下が太平洋戦争の激戦地・パラオを8日から訪問し両陛下がペリリュー島で慰霊碑に献花すする両陛下には本当に頭が下がります | Main | 世界とは異なるテレビを見せつけられている日本人  田中良紹:国会探検 »