消費税増税の大義名分は社会保障の充実(年金・介護・子育て・医療)と云う事をどれだけの国民が覚えているでしょうか
今朝の北海道新聞卓上四季に忘れまいと云う題名の記事が載っていました。4月からの国民負担についてとても簡潔に書かれていました。
その中で、最後に『待て待て。手厚いとされる年金世帯も、給付金程度では補填(ほてん)には足りない。社会保障の充実が増税の大義名分だったはずなのに。これは「裏切り」だ。この怒り、決して忘れるまいぞ』と云う言葉がとても心に残りました。
日本人はとても忘れやすく、消費税増税の大義名分は社会保障の充実(年金・介護・子育て・医療)と云う事をどれだけの国民が覚えているでしょうか。
『忘れまい』卓上四季より転載(北海道新聞2013年3月31日)
消費税増税だけではない。明日からの新年度は、国民年金の保険料引き上げ、高齢者の医療費窓口負担の段階的引き上げ、無料だった高校授業料に所得制限導入、所得税や相続税の最高税率上げなど、負担増がずらり並ぶ。
“見返り”は、育児休業給付金の給付率上げ、低所得世帯への増税対策1人1万円給付などわずか。これでは、世帯によって負担感はずいぶん違ってくるだろう。経済誌ダイヤモンドのオンライン版が興味深いリポートを載せていた。
実質可処分所得への影響は、「片働きに重く、共働きに軽い」「年金世帯に手厚く、単身世帯や低所得世帯に厳しい」ことが明白だという。
片働きと共働きの差はなぜ生じるのか。所得税も児童手当や高校無償化の所得制限も、個人の年収が基準になる。高年収ほど高負担だ。世帯の年収は同じでも、夫(妻)だけが稼ぐより夫婦合算の方が1人当たりが少ないために有利になる。
女性活用への誘導策? おいそれと世帯の働き方は変えられない。そもそも仕事がふんだんにあるわけでもない。単身世帯の解消も当人の努力だけでは…。思い通りにならなければ「等しからざるを憂う」気分だけが残りかねない。
待て待て。手厚いとされる年金世帯も、給付金程度では補填(ほてん)には足りない。社会保障の充実が増税の大義名分だったはずなのに。これは「裏切り」だ。この怒り、決して忘れるまいぞ。
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