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国民は秘密保護法案などの対応に見られます様に、この政府のいい加減さは絶対に忘れてはいけないと思います

秘密保護法案の国会審議が進めば進むほど問題点が浮き彫りになって来ますが、その問題点をほんの少しだけ手直しして強硬採決しようとする姿勢は、この重要な法案を国民の理解が得られる様な法案に仕上げようとする考えは政府には無いようです。

特に、秘密指定の統一基準を策定する「情報保全諮問会議」と指定の妥当性を吟味する「情報保全監視委員会」を内閣官房に設置するという案は全くいい加減な措置です。「監視委」のメンバーは各省庁の事務次官級が中心で、身内の組織が政府の恣意(しい)的な秘密指定を防げるはずがありません。その事を指摘されますとまた別な監視組織を作ると言い逃れの答弁を行っています。国民は秘密保護法案などの対応に見られます様に、この政府のいい加減さは絶対に忘れてはいけないと思います。

秘密保護法案 泥縄式手直しは姑息だ

(北海道新聞社説12月5日) 

土壇場になってこんな話を持ち出すとはあきれる。きのうの参院特別委員会と党首討論で、安倍晋三首相は特定秘密保護法案について新たな考えを示した。秘密指定の統一基準を策定する「情報保全諮問会議」と指定の妥当性を吟味する「情報保全監視委員会」を内閣官房に設置するという。「監視委」のメンバーは各省庁の事務次官級が中心だ。身内の組織が政府の恣意(しい)的な秘密指定を防げるはずがない。法案の問題点は残されたままである。

 

与党は明日までの会期内に採決を強行し、法案を成立させる構えだ。無理を通せば将来に禍根を残す。法案は撤回して廃案とするほかない。党首討論で民主党の海江田万里代表は、安全保障上の秘密保護や公務員の守秘義務を定めた法律がすでにあることを挙げ「国民の多くが反対する特定秘密保護法をつくる必要はない」と指摘した。首相は「秘密の指定、解除のルールがない」として法律の必要性を訴え、「諮問会議」と「監視委」の設置を明らかにした。また公文書の廃棄の可否を判断する「独立公文書管理監」の設置も表明した。

 

そのような考えがあるなら、法案に明記した上で国会に提出すべきだった。首相の答弁だけでは、きちんと機能する保証にもならない。むしろ法案の欠陥を認めたに等しい。「第三者機関」を求める日本維新の会などをなだめようと泥縄式に持ち出したのなら姑息(こそく)だ。時の政権が都合よく人事を行うのが目に見えている。「第三者」にはなり得ない。さらに首相は、法律が施行された後の所管閣僚がだれになるかについても説明できなかった。無責任と言うほかない。新たな論点が続出している。審議は尽くされていない。法案はすでに衆院を通過した。たとえ再修正を加えても衆院であらためて審議しなければならない。明日の会期末までに成立させるのは到底無理である。

 

党首討論では修正案を共同提出したみんなの党の渡辺喜美代表も「強権的な国会であってはならない」として、強行採決の場合は賛成しない考えを示した。それでも突破するなら与党が孤立感を深めるだけだ。そもそも日本版「国家安全保障会議(NSC)」創設法案とセットで臨時国会の会期内に成立させようという進め方に無理があった。NSCに理解を示す海江田氏も、秘密保護法案はNSC発足後に、その組織の人が中心になって論じるのが正しい順序だと主張した。ボタンの掛け違いを一から直していく。いま首相に求められているのはそういう潔さだ。


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