JR北海道 ATS9割未設置と云う報道を聞きまして必要な設備も出来ない会社に管理者能力や社員のモラルだけに原因を求めてもこの状態は解決しません
JR北海道 ATS、9割未設置と云う報道を聞きまして、やはりと感じました。JR北海道は根本的に経営基盤が弱い為に、必要な設備も出来なくなっていると云う現状が見えて来ます。この状態を管理者能力や社員のモラルだけに原因を求めても、この状態は解決しません。
新たに設置対象にされたATSの設置は現在までに経営基盤の安定しています、JR東海と西日本が完了して、JR東日本と四国も間もなく完了の予定です。JR北海道の設置率は10%で異常な低さです。JR北海道の幹部は色々な理由を言っていますが、基本的には赤字体質の為に設置費用が無いと云う事が原因と思われます。JR東日本の社長はJR北海道との統合について、JR北海道内でもっと経営努力すべきと、否定的な事を述べていますが、元々同じ国鉄であって、分割民営化の時に新幹線を持たないJR北海道は赤字に成る事が解っていたわけですから、他のJR各社にもJR北海道を救済する義務があると思います。
JR北海道 ATS、9割未設置 16年6月期限、2社は完了
(10/11北海道新聞)
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JR北海道で自動列車停止装置(ATS)のトラブルが相次ぐ中、国土交通省が列車の速度超過を防ぐATSの設置を義務付けた道内682カ所のうち、同社が今年3月末までに設置したのは約10%の70カ所にとどまっていることが、分かった。ATSは脱線などを防ぐ安全運行の「最後のとりで」。同社の設置率は道外JR5社を大きく下回っており、専門家はJR北海道の対応を疑問視している。
107人が死亡した2005年の尼崎JR脱線事故を受け、国交省は06年、信号機の手前のみATSの設置を義務付けていた省令を改正。《1》カーブ《2》分岐点(ポイント)《3》線路の終点―のうち、列車が100キロ以上で走行する危険箇所などを新たに設置対象とし、16年6月末を設置期限とした。
JR北海道は旧省令の全対象箇所にATSを設置したが、新たな対象682カ所については約9割が未設置。特に分岐点と終点では設置率の低さが目立ち、分岐点の未設置は560カ所に上る。 一方、義務化のきっかけとなったJR西日本は「尼崎のような重大事故を二度と繰り返さないために取り組んだ」とし、今年3月に全2309カ所の設置を終了。12年に全509カ所で設置を終えたJR東海は「安全こそが鉄道会社の経営基盤であり、国の期限より前倒した」と説明する。
JR東日本もJR四国も、設置率は90%を上回る。JR九州は33%で410カ所が未設置だが、「計画通りに進んでおり、16年に終了する」という。道外5社全体では、設置対象計5866カ所のうち、約91%に当たる5364カ所が設置済みで、JR北海道の低さが際立つ。
JR北海道広報部は、この理由について「急いで設置してトラブルを起こすより、試験を徹底してから道内の条件に合ったATSを設置すべきだと判断した」と説明する。
これに対し、北海学園大の上浦正樹教授(鉄道工学)は「設置義務化は、JR史上最悪の大惨事を受けての再発防止措置。テストをするにも時間がかかりすぎだ。他社のように一日でも早く設置する判断をするべきだったのでは」と疑問を投げ掛ける。