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一国の首相が国際会議であるIOC総会で事故の現状を全く把握せず発言していた事は驚きです

一国の首相が国際会議であるIOC総会で事故の現状を全く把握せず発言していた事は驚きです。

本当に事故の現状を把握していたなら、後から政府が釈明しなければならなく成る様な、発言はしないはずです。今回のIOCでの発言は日本の総理が重大な案件に対して全く責任感も無く現状も把握せず発言していると云うことが世界に発信してしまった事は、日本にとって大きく国益を損なう事です。

普通総理が危険な場所には頻繁に訪問などするわけがありませんので、この様な重大事故の情報は常に担当の大臣やその任にあたっている東電・経済産業省・環境省の担当者から毎日報告されているはずですが、今回の現地の視察から解ります事は、その情報は殆ど伝えられていなかったと云う事と考えられます。これでは危機管理に対する体制は全く出来ていないと云う事に成ります。

首相「汚染水の範囲はどこ?」現地視察で質問 理解せずIOCで発言か

(北海道新聞9月21日)


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東京電力福島第1原発の汚染水問題をめぐり、安倍晋三首相が19日に現地を視察した際、放射性物質による海洋への影響が抑えられていると説明する東電幹部に、「O・3(平方キロ)は(どこか)」と尋ねていたことが20日、分かった。 

首相は東京五輪招致を決めた国際オリンピック委員会(IOC)総会で「汚染水の影響は港湾内O・3平方キロの範囲内で完全にブロックされている」と説明していたが、実際の範囲がどの程度か理解しないまま発言していた可能性がある。

安倍首相は第1原発1、2号機東側の護岸を視察し、東電の小野明所長から放射性物質の海への流出や海中での拡散を防ぐ対策の説明を受けた。 

首相はこの際に「O・3は?」と質問。小野所長は港湾出□に灯台があることを示しながら広さを説明した。1~4号機東側の護岸では、地下を通じて海に流れ込む放射性物質が拡散しないように「シルトフェンス」という水中カ-テンを設置している。

水の流れを完全に遮断できるわけではなく、政府、東電とも放射性物質が港湾外に出ている可能性を否定していない。東電はこれまで、首相が「ブロックの範囲」をシルトフェンス内と誤解している可能性もあるとみて、首相発言への言及を極力避けてきた。今回の現地視察でようやく理解を得られた格好だ。

 

ただ5、6号機では、港湾から放射性物質を含んだ海水をくみ上げて原子炉冷却に使った後、放水口から外洋(港湾外)に直接放出している。

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