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先日Winnyの開発者金子勇氏が7月6日に急性心筋梗塞により逝去しましたが一般には金子氏は著作権違反になる違法ソフトの開発者と云う事しか伝わっていないと思います

先日Winnyの開発者金子勇氏が7月6日に急性心筋梗塞により逝去しましたが、一般には金子氏は著作権違反になるファイル共有ソフトWinny と呼ばれる違法ソフトの開発者と云う事しか伝わっていないと思います。


これは、京都府警が全く能力が無い為に、金子勇氏を2004年5月10日にソフトの開発者であるにも関わらず著作権法違反で逮捕した事が、金子氏を著作権法違反の違法ソフトの開発者と云うレッテルを貼る事になりました。しかし、裁判では、1審で有罪、2審で逆転無罪、2011年12月20日に最高裁が上告棄却して無罪が確定しました


この問題は、日本のコンピュタ-ソフト開発に大きな悪影響を与えました。実際著作権法に一番違反しているのは動画共有サービスのGoogle- YouTubeなどで、アメリカのIT企業の方がはるかに多いのですが、何故かその様な企業は世界的な大企業に成長し、逆に日本のソフト開発は警察と云う素人集団に弾圧されて、世界から遅れをとってしまいました。


急逝したWinnyの開発者・金子勇氏が考えていたこと『ASCII.jpより』

 
金子勇氏は東京大学大学院情報理工学系研究科の助手時代(2002年)にWinnyを開発。2004年に著作権法違反幇助容疑で逮捕され、一審では有罪判決。しかし二審の大阪高裁では逆転無罪となり、2011年に最高裁が検察側の上告を棄却したことで無罪が確定した。
 
2006年にはドリームボート(現Skeed)の設立に際して技術顧問として参加し、P2Pを応用したコンテンツ配信サービス「SkeedCast」の開発を担当した。
 
Skeedの社外取締役、取締役ファウンダー兼CINO(Chief Innovation Officer)を経て、現在は東京大学情報基盤センターの特任講師を務めていた。 次世代のインターネットに関しても、高い関心と深い造詣を持っていた金子勇氏。ASCII.jpの記事で同氏の経歴と実績を振り返りたい。

金子勇氏の功績

• Skeed、P2Pを用いた配信ソリューション「SkeedDelivery」発表(2012年12月3日)

• 金子勇氏のSkeed、高速ファイル転送ソフトのiOS用ライブラリ(2012年08月29日)

• Winnyの金子氏が夢見る次世代高速ネットの世界(2012年08月07日)

• グローバルなクラウド接続サービスで攻めに転じるデータホテル(2012年06月13日)

• 逮捕から8年、やっと“一歩前進”――「Winny」無罪確定で(2011年12月23日)

• Winnyの金子氏に逆転無罪――ACCSのコメントは?(2009年10月09日)

• 識者が語るWinny裁判に関するコメント(2006年12月15日)

• Winny開発者と弁護団事務局長が語るWinnyと裁判の問題点(2006年12月13日)

• 【速報】Winny裁判で開発者の金子氏に有罪判決(2006年12月13日)

• ASCII.jp:京都地裁、『Winny』開発者に著作権違反幇助で罰金150万円(2006年12月13日)

• IIJ、“SkeedCast”による高画質コンテンツのダウンロード配信実験を開始(2006年12月05日)

• アスキー、情報漏えいセミナーを開催――Winny開発者が情報漏えい対策法を解説(2006年05月02日)

• ドリームボート、P2P技術によるデジタルコンテンツ配信システム“SkeedCast”の試験運用を開始――Winny開発者でP2P技術の第一人者である金子勇氏が参画(2006年04月18日)


金子勇氏とWinnyとともに日本が失ったものNewsweeKより

2013年07月09日池田信夫
7月6日、ファイル共有ソフトWinnyの作者、金子勇氏が急性心筋梗塞で死去した。享年42歳。あまりにも早い死だった。警察が彼を逮捕し、Winnyを葬り去ったことによって日本が失ったものは限りなく大きく、もう取り戻すことはできない。
 
Winnyは、2002年に開発されたP2Pソフトウェアである。P2Pというのは、インターネットでサーバを介さずにパソコン同士で直接ファイルをコピーするシステムで、1999年にアメリカで開発されたナップスターが最初である。これは著作権法違反として禁止されたが、その後も世界各国でP2Pソフトが開発された。
 
Winnyもその一つだが、著作権法違反に問われるおそれがあるため、金子氏(当時は東大助手)は2ちゃんねるに「47」という匿名でプログラムを投稿した。これは大量のデータをコピーするために多くの中継点に部分的なキャッシュ(一時コピー)を残し、次にコピーするときはそのキャッシュを集めて速度を上げるなど、当時としても先進的な技術を使っていた。
 
しかしWinnyを使って映画をまるごとコピーするなどの事件が頻発し、一時はネット上の通信量の半分以上をWinnyが占めた。ウイルスができてパソコンのデータを流出させる事件も起こり、京都府警のパソコンもWinnyのウイルスに感染して容疑者の名前などのデータが流出した。これはWinnyそのものの問題ではないが、次第にWinnyを問題視する風潮が広がり、政府はWinnyの使用をやめるよう呼びかけた。
 
京都府警は2004年、著作権法違反「幇助」の容疑で金子氏を逮捕した。P2Pソフトの利用者を違法とする判決は世界に多いが、開発者が逮捕されたのはこの事件が初めてだった。これは世界的な反響を呼び、ちょうどアメリカでは銃規制が問題になっていたため、ローレンス・レッシグ(ハーバード大学教授)は「違法コピーの道具の開発者が逮捕されるなら、銃の製造・販売業者はすべて殺人の幇助で逮捕すべきだ」と主張した。
 
一審の京都地裁は金子氏を有罪としたが、二審では逆転無罪となり、2011年に最高裁が検察側の上告を棄却して無罪が確定したが、このときはもう遅かった。金子氏の逮捕で「P2Pは違法だ」というイメージが広がり、日本ではP2Pシステムの開発が止まってしまったのだ。それどころか検索サーバにキャッシュを置くのも違法だといわれ、検索エンジンの開発も止まった。
 
その間に世界では、P2P技術を利用したIP電話、スカイプが普及し、今では国際通話のほとんどはスカイプで行なわれるようになった。これで使われたのが、金子氏の開発したキャッシュ技術だった。他にもこの技術はサーバ間の転送などに使われており、もしWinnyが合法的に改良されていれば、日本から革新的なビジネスが出たかもしれない。
 
しかし金子氏が逮捕されてから無罪が確定するまでの7年間に、日本のP2P技術は壊滅し、Winnyの改良も禁止されたためウイルスが蔓延した。その後、著作権法の改正で検索などに使うキャッシュは合法とされたが、すでに日本から検索エンジンは姿を消していた。スカイプはマイクロソフトに85億ドルで買収されたが、金子氏は職を失い、最近やっと東大の特任講師に復職したばかりだった。
 
日本でも著作権団体の政治力が強いため、著作権法の運用はきびしくなる一方だ。TPP(環太平洋経済連携協定)の交渉では、政府はアメリカに同調して著作権の保護期間を著作者の死後50年から70年に延長する方針とも伝えられているが、これは逆である。世界的には、著作権の過剰保護でイノベーションが阻害されているという反省も強い。日本はユーザーの自由を守るために著作権法を緩和する方向で交渉すべきだ。

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