もんじゅを建設する時の活断層のずさんな調査を見ますと日本が原発を始める時に事実を相当隠ぺいして安全神話だけを作った事が解ります
もんじゅを建設する時の活断層のずさんな調査を見ますと、日本は原発を始める時に、事実を相当隠ぺいして安全神話だけを作って、突き進んだと考えられます。そして、その事が福島原発の事故につながったと考えられます。
現在の新しい規制基準による原発再稼働を考えている電力会社・政府は、もんじゅの活断層の様に事実を隠ぺいして突き進んでいくと疑って考える事が必要と思います。
断層問題命取りにも(北海道新聞7月18日)
原子力規制委員会の調査団が17日、高速増殖炉もんじゅ(福井県)の断層調査を開始した。1994年の初臨界以降、トラブルが相次ぎ、運転実績がほとんどないもんじゅは、建設時のずさんな調査や安全審査に端を発する断層問題が「命取り」になる可能性もある。
規制委の現地入りを前に、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構は11日、断層調査の現場を報道陣に公開した。
『破砕帯が露出』
この山は半島西部をほぼ南北方向に縦断する活断層「白木-丹生断層」(長さ約15Kmを直接観察できるポイントだ。断層が誕生した約4千万年前以降、断続的に活動を繰り返した痕跡「破砕帯」が露出している。
地震を起こすたびに断層面が破壊され、砕かれた岩が帯状に連なっている。幅2~3m。中に黒ずんだ筋が見える。岩が細かく砕かれて粘土になったもので、新しい断層活動の痕跡だ。白木-丹生の最終活動は約9千年前以降と判明している。
70年の建股候補地選定から始まったもんじゅ開発史の中で、この活断層の存在は長く否定されてきた。原子力機構によると、前身の動力炉・核燃料開発事業団は80年、国に建設許可を申請。動燃は活断層を「線状地形」と認識し、山
に露出した破砕帯も調べたという。
『科技庁も追認』
線状地形の北方延長の海底には、同じ方向に延びる断層も見つかっており、問題視する声もあった。だが、当時の科学技術庁と原子力安全委員会は現地を調査し、破砕帯の粘土も認めた上で「非常に古い断層が熱水などで変質してできた」として、活断層を否定する勤燃の評価を追認、83年に建設を許可した。
20年以上たって、安全委の原発耐震指針の改定を受け原子力機構が再調査。「粘土」から活動性が疑われたため試掘溝調査を行い、断層が9千~7千年前の地層をずらしていることが判明した。白木-丹生は、もんじゅの敷地から西に約500mの至近距離。報告を受けた原子力安全・保安院(当時)の担当課長は「活断層ではなかったはずだ」と激怒したという。
もんじゅ原子炉直下には小規模だが八つの断層が建設時から確認されている。断層には粘土が含まれており、動燃は「粘土化帯」であって活動性はないと評価し、国も認めていた。だが、白木-丹生が活断層であれば、活動時に原子炉直下の小断層も動いて地盤をずらす可能性が浮上する。