« やはり当初から懸念されました様に原子力規制委員会は原発再稼働の為の委員会でした | Main | 原発事故の確率は極めて低いですが、発生した場合の被害はどんな事故と比べても人類が想像出来ないほど悲惨なものに成ります »

原子力規制委員会の田中俊一委員長は「大飯原発を例外扱いしない」と言っていたはずですが今回簡単に例外を認めてしまいました

田中俊一委員長は「大飯原発を例外扱いしない」と言っていたはずですが、今回簡単に例外を認めてしまいました。

一つ例外を認めれば、次から次へと例外が出て来ることに成ると思われます。これでは原子力規制委員会をたんなる再稼働の認可組織と同じです。新しい組織は最初が肝心ですが、こんな例外を認める決め方ではどうして規制委員会と呼べるでしょうか。

大飯運転継続 信頼失わせる例外扱い(北海道新聞社説6月22日)
刷新されたはずの原子力規制行政は、スタート地点に立つ前につまずいた。そんな印象を受けた人も多いのではないか。

原子力規制委員会は、国内で唯一稼働中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県)が新たな規制基準に照らして「重大な問題はない」との評価書案をまとめた。 規制委はこれを近く了承する見通しだ。2基は定期検査に入る9月まで運転を継続することになる。
 
福島第1原発事故を踏まえた新基準の施行を来月に控え、大飯原発への対応は、規制委が厳格な姿勢を貫けるかどうかの試金石だった。 その手腕に期待していた国民は裏切られた思いだろう。 そもそも大飯の2基は昨年、民主党政権が夏の電力不足回避を名目に、暫定的な安全基準によって見切り発車の再稼働を決めた。
 
その暫定基準は、規制機関としては死に体の旧原子力安全・保安院がたった2日でこしらえたものだ。 しかも、重要施設の地下に活断層が存在する疑いまで浮上した。 昨年の夏が終わった時点で止めてしかるべき原発が、立地の可否にもかかわる安全上の重大問題を抱えたまま、稼働し続けること自体が異常である。
 
田中俊一委員長は「大飯を例外扱いしない」と言ったはずだ。 であれば、いったん停止させ、活断層問題に決着をつけた上で、新基準の完成を待って厳正に審査しなければならない。だが、規制委が行ったのは、まるで逆のことだ。
 
正式決定前の新基準で簡略な事前審査を実施し、活断層の評価も先送りした。9月の定期検査で運転を止めた後に、あらためて本格的に審査する方針という。 「例外」として再稼働した大飯に「例外」措置を適用し、「例外」状態を追認したに等しい。
 
関電側の対応も極めて不誠実だ。規制委は原発敷地周辺の三つの活断層が連動した地震の揺れを評価するよう指示したが、なかなか応じようとしなかった。 規制委が「対策を小出しにして新基準を満たす最低線を探ろうとする姿勢」と批判した通り、安全を値切る態度にほかならない。
 
事故時の前線基地となる緊急時対策所も手狭な仮の施設で、実際に役立つか疑問だ。大飯が前例となり、ただでさえ安全対策に後ろ向きな電力会社が、審査はこの程度と高をくくる恐れもある。  これでは、新基準も再稼働への単なるお墨付きだ。規制委がつじつまの合わないやり方を続ければ、信頼回復などおぼつかない。

|

« やはり当初から懸念されました様に原子力規制委員会は原発再稼働の為の委員会でした | Main | 原発事故の確率は極めて低いですが、発生した場合の被害はどんな事故と比べても人類が想像出来ないほど悲惨なものに成ります »