« 自民党は夏の参院選挙で財政赤字と原発再稼働についてどうするかきちんと述べるべきです | Main | 自国の原発から出る放射性廃棄物の処分方法も確立されていない日本が原発を海外に売り付けることは道義的にも許されない »

安倍総理の歴史認識は中国韓国だけでなく、欧州・米国でも懸念されています

安倍総理の歴史認識は中国韓国だけでなく、欧州・米国でも懸念されています。日本はポツダム宣言を受諾して、サンフランシスコ講和条約に調印した国です。

確かに、村山富市首相談話の、アジア諸国に「植民地支配と侵略によって多大の損害と苦痛を与えた」と云う事は必ずしもそうでは無い事も沢山あり、欧米の列強が先に侵略していた事は事実です。

しかし、この認識は世界の標準と成っている現在、戦後65年もたったからあの戦後の体制は間違いだったと云う姿勢は世界標準から大きく外れたものです。

首相歴史認識 世界で孤立招くだけだ(北海道新聞社説5月12日)
懸念されていた通りの事態になりつつある。

先の戦争でアジア諸国に与えた被害を矮小(わいしょう)化しようとする安倍晋三首相の歴史認識が、中国や韓国などの反発を招いている問題だ。 就任当初は安全運転を心がけ持論を封印していた。だが高い内閣支持率に油断してか強気の発言が目立ちだし、外交に悪影響を及ぼしている。

米国からもアジア情勢を不安定化させると指摘され、政府はあわてて軌道修正している。一時しのぎの対応で問題は収まらない。 首相はしっかりと歴史の事実と被害国の思いに目を向けるべきだ。もつれた糸はそこからしか解けず、友好関係を築くことはできない。

首相の危うさを端的に示すのが、戦後50年の1995年に出された村山富市首相談話の見直しだ。  談話は、アジア諸国に「植民地支配と侵略によって多大の損害と苦痛を与えた」と明確に認めている。

これに安倍首相は「侵略の定義は学会的にも国際的にも定まっていない」と疑問を呈した。 中国や東南アジアなどに派兵し多大の被害を与えたことが、定義によっては「侵略」ではなくなると考えているのだろうか。

1974年の国連総会決議は侵略を「他の国家の主権、領土保全、政治的独立に対する武力の行使」と定義した。国際的にも学術的にも解釈にそれほど幅はなかろう。 首相は内外から批判を受け「学問的フィールドでさまざまな議論がある。政治家としてそこに立ち入ることはしない」と修正したが、なお定義にこだわる言いぶりだ。

靖国神社への閣僚参拝に中韓から懸念が示されると「脅かしには屈しない」と開き直ってもいる。  国のリーダーがこのような発言を繰り返しては「日本は先の戦争をまだ反省していない」としか思われまい。民間交流にも響きかねない。

大型連休中、首相や多くの閣僚が各国を訪問したが、中韓とは関係修復の足がかりをつくれなかった。一方で韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は訪米先で「日本は過去の傷口を開いた」などと批判を重ねた。異例の事態だ。

首相が同盟関係を重視し、頼みとする米国の視線も厳しい。 米議会調査局の報告書は、首相を「帝国主義日本の侵略を否定する修正主義者」と明記、地域の安定への懸念材料になっていると指摘した。

米国は、従軍慰安婦問題でも首相の言動を危惧している。 アジアだけでなく国際的に通用しない歴史観だということだ。 内閣支持率の高さは経済政策などへの期待だ。歴史見直しによる世界での孤立を国民は望んでいない。

|

« 自民党は夏の参院選挙で財政赤字と原発再稼働についてどうするかきちんと述べるべきです | Main | 自国の原発から出る放射性廃棄物の処分方法も確立されていない日本が原発を海外に売り付けることは道義的にも許されない »