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現在の福島原発の東電の事故処理を見ていますと到底原発の再稼働など許されるものではないと思います

現在の福島原発の東電の事故処理を見ていますと、確かに困難な問題も有りますが、色々なところであまりにもお粗末と云う事が目立ち過ぎます。他の電力会社の原発の安全対策の水準もこの様なものと同じでは到底原発の再稼働など許されるものではないと思います。

原発汚染水 場当たり対応が過ぎる(北海道新聞社説4月9日)

東京電力福島第1原発内の地下貯水槽から放射性物質で汚染された水が漏れていることが分かった。 東電は漏出量を最大120トンと推定し、汚染水を移す作業に着手したが、隣接する貯水槽でも漏れが見つかった。 敷地内に七つある貯水槽はいずれも、地面に掘った穴に遮水シートを3枚重ねて造成されている。 この構造に欠陥があるとすれば、増え続ける汚染水の保管計画への信頼性が失われる。

東電は漏出原因を早急に特定するとともに、貯水タンクの増設など、より安定した保管方法を確立しなければならない。 東電が汚染水漏れを公表したのは5日だが、その2週間前には、問題の貯水槽で水位の低下が始まっていた。さらに遮水シートの周辺で微量の放射性物質も検出された。  この時点で、水漏れを想定して素早く対応していれば、漏出量を最小限にとどめられたはずだ。
 
東電は漏れた汚染水に含まれる放射性物質を7100億ベクレルと推計したが、この数値にも専門家から「低い」との疑問が指摘されている。 トラブルを過小評価する体質は相変わらずだ。政府は東電の評価をうのみにせず、環境への影響を精査する必要がある。
 
第1原発では、原子炉建屋などの地下に1日約400トンの地下水が流れ込み、大量の汚染水が発生している。浄化して一部を冷却水に再利用しているものの、残りは敷地内で保管するしかない。 タンクや貯水槽の容量は35万トンあるが、既に約29万トンが埋まった。仮に貯水槽が使用不能となれば、汚染水があふれる恐れもある。

試運転中の新型浄化装置が本格稼働しても、放射性物質を完全に除去できるわけではないから、汚染水の最終的な処分方法は未定だ。 事故から2年以上たっても、綱渡りの自転車操業が続く現実を、政府と東電は重く受け止め、国民に率直に知らせるべきだ。
 
他にもトラブルは絶えない。3月には仮設配電盤にネズミが接触してショートし、使用済み燃料プールの冷却が一時停止した。 事故直後の混乱した状態なら、応急処置も仕方ないだろう。  だが、依然として場当たり的な対応を繰り返す東電を見ると、当事者能力を疑わざるを得ない。
 
第1原発の廃炉までには、40年という気の遠くなるような年月を要する見通しだ。 政府は事故処理を東電まかせにしてはならない。廃炉計画を再検証し、東電を後押しして一歩ずつ改善を積み重ねる努力が求められる。

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