小選挙区制度では公約で言っていない事は次の選挙までやらず逆に言った事は全力で取り組まなければならない
昨日の選挙結果から、よく解る事が有りました。第一がマスコミの影響力です。昨日の投票所で出口調査をやっていましたが、中年のご婦人がその調査に答えている言葉が偶然聴こえて来て驚いてしまいました。
そのかたは投票先は維新と答えて、原発は直ぐに無くして欲しいと答えていましたが、これは完全にテレビへの露出度が多い政党に投票して、正反対の政策を言っている事を全く考慮していないと云う事が解りました。この様な現象はそのご婦人だけでなく、全国でも同じだったと思います。
また、今回の選挙で民主党は中程度に負けるのではなく完全に惨敗すればよいと思っていました。何故なら、公約で言った事はたとえ全部出来なくても全力で立ち向かい、また公約で言っていない事は次の選挙までやらない、そして党の仲間を守って、党内の権力闘争はやるべきでないと云う事が真の政権政党の姿であり、その様な政党が政権党に成らなければならないと思ったからです。
その反対をやった民主党、特に菅・野田代表は完全に民主党を惨敗させ民主党を壊してしまいました。私は、民主党に対しては今回の選挙で負けるなら、党が壊れるくらい惨敗すればよいと思っていました。結果はその通りに成りました。
また、マスコミの選挙前から、期間中の小沢一郎隠しと脱原発・反増税隠しは本当に酷いものでした。過去にあのように、支持率や獲得議席予想が何回も出されたことは記憶に有りません。
また、今回小沢一郎は、完全に戦略を誤りました。それは原発ゼロを目指す嘉田知事と組めば、それが国民の選択に成ると判断した事です。しかし、大手マスコミは完全に未来の脱原発隠しを行い、選挙の争点をそらしてしまいました。
小沢一郎は嘉田知事と一緒に成ってもよかったと思いますが、やはり小沢一郎が党首に成るべきでした。嘉田知事は未来の党の卒原発、女性の社会への参加の提唱者として副代表でよかったと思います。
今回多くの各党の党首が公開で開かれました党首討論会に小沢一郎が出て、議論を行えばかなう相手はいなかったと思います。そしてマスコミも小沢一郎隠しを出来なかったと思います。
やはりこの3年半の検察の捏造事件による裁判とマスコミによるネガテブキャンペ-ンを意識して、表に出ない作戦をとったと思いますが、新聞テレビしか見ない人にとって日本未来の党で何の政党と云う人が多かったと思います。
小沢一郎は、無罪を勝ち取ったからには前面に出て、小沢一郎党と名前を変えてでも良いですので、来年の参院選挙を戦って欲しいと思います。民主党が惨敗する事は予想通りでしたが、自民党も議員獲得数のわりには、ほとんどの議員が小選挙区で得票率は30%のくらいしか取っていません。民主と他の新党で表が割れて、漁夫の利を得たと思います。公明党が勝つ時は投票率が下がって完全に漁夫の利選挙に成ったときに勝ちますので、その傾向がよくわかります。
今回、選挙で前回民主党を支持した多くの人が投票する先が無いと感じたはずです。その為に、民主党に入れたくないが、自民党にも入れたく無いと云う有権者は棄権したり、新党に投票して、既成の強固な支持団体を持つ政党が勝利する結果に成ったと思います。
今回、大勝利した自民党が一番政策あいまいにしました。その、あいまにした事が、国民は民主党の様に言ったがやらなかった政党より、より安心感を持つ感覚で投票したと思います。この様な感覚で投票されますと、新党の様に具体的に政策を掲げて戦った政党は、完全に不利になると思われます。
しかし、自民党は原発政策を完全にあいまにして選挙選ののぞみましたが、こんな事は、絶対に許されるはずが有りません。世界に放射能を拡散し汚染させ続けている日本が、このまま従来の様に原発を再稼働してしまえば、日本人は尊敬されない国の一番になってしまうと思います。使用済み核燃料の処理方法が見つからない現状で、本当に自民党は昔の様に原発を推進して行くのでしょうか。
今回は、脱原発や増税問題があまり選挙の争点に成りませんでしたが、民意は全く違うと思います。小選挙区制度は政権が簡単に変わるオセロゲ-ムの様な仕組みですので、民意を見誤りますと、直ぐに民主党の様な結果が待っていると思います。