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北海道新聞社説(6月17日)大飯再稼働 「安全神話」繰り返すな

原発の再稼働について地方の新聞は、中央の新聞と少し違った見方をしている様です。
次の再稼働を予定している原発は北海道の泊と言われて今すので、暫定基準などと言う基準で絶対に再稼働を許してはならないと思います。

北海道新聞社説(6月17日)大飯再稼働 「安全神話」繰り返すな
原発の安全性に対する国民の不安を置き去りにした見切り発車と言わざるを得ない。野田佳彦首相は福井県の同意を受け、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を正式に決めた。 安全基準は「暫定的」なものにすぎないが、事故は防止できる―。
 
つじつまの合わぬ首相の論法には、福島第1原発事故の教訓に学ぶ誠実さが感じられない。むしろ「安全神話」そのものではないか。原発は本来危険な施設である。事故防止に細心の注意を払うだけでは不十分で、重大事故が起こり得ることを前提に、被害を最小限に食い止める防災対策が欠かせない。
 
このことを福島の大惨事で思い知らされたはずだ。大飯原発では、防波堤のかさ上げや事故対応の作業拠点となる免震棟建設などは先送りされた。原発から30キロ圏とされる緊急防護措置区域の防災計画も決まっていない。
 
さらに、大飯原発の敷地内にある軟弱な断層が近くの活断層と連動することで、地表がずれる疑いが指摘されている。立地の適否にもかかわり、徹底的な調査が必要だ。
 
福島の事故は地震や津波が引き金になったとしても、自然の脅威を過小評価していた点で人災である。同じ過ちは絶対に繰り返せない。何よりも事故はいまだ収束しておらず、原因究明を踏まえた新たな安全基準づくりもこれからだ。
 
安全、防災の両面で対策が途上にある段階で、安全性が確保されたと宣言する根拠は全くない。電力不足の回避を優先した安易な選択は、「原発ゼロ」の夏を節電で乗り切ろうとしていた多くの国民の意思にも反する。
 
枝野幸男経済産業相は「中長期的に原発依存度を最大限引き下げる方針は変わらない」と強調した。だが、民主党政権が掲げる「脱原発依存」はずるずる後退している。原発を原則40年で廃炉にするルールが、新たな規制機関である原子力規制委員会の発足後に見直されることになったのは、その典型だ。
 
こうした定見のなさは、再生可能エネルギーなど代替電源を育てる政策を危うくする恐れがある。今回の再稼働は、政府と立地自治体である福井県の話し合いで実質的に決まった。隣接する京都府や滋賀県などの安全確保への提言はほとんど考慮されていない。
 
国民の目には以前と変わらぬ「出来レース」と映ったのではないか。多くの疑問に答えぬまま、「私の責任」という空疎な言葉で押し切った首相の態度は、原子力行政への信頼回復を一層困難にするだろう。


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