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小沢裁判で東京地裁は検察の強力な利益誘導が行われた取り調べを断罪しました

小沢一郎被告への「報告・了承」を認めた元秘書らの供述調書が証拠採用されなかったことで、指定弁護士側は、小沢被告の共謀を示す立証の柱を失った形となった事は間違いが無いと思われます。後は推認有罪と云う世界で例が無い判決しか検察には残されていません。

@amneris84Shoko Egawa
東京地裁は、小沢氏への報告や同氏の了承を認めた石川調書の証拠請求を却下。捜査報告書についての田代検事の法廷での説明も「にわかには信用できない」と

東京地裁、「複数検察官が石川に圧力をかけていたこと伺わせる」とし、田代検事による不当な取り調べも、「組織的なものであったとも疑われる」と東京地検特捜部による捜査のあり方全体に疑問を投げかけた。

小沢氏の関与について、池田調書は若干残ったものの、石川調書は全滅と言える。これで、指定弁護士はどのように論告を書くのか

「強力な利益誘導」検察の取り調べを“断罪” 目を閉じ聞き入る小沢被告
 (産経新聞)
「このような取り調べ方法は違法、不当なもので許容できない」。資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり政治資金規正法違反罪に問われた民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第14回公判。大善文男裁判長は、小沢被告の共謀を示唆した元秘書らの調書の大部分を却下し、検察官の取り調べを「強力な利益誘導」「圧力」と厳しく“断罪”した。主張がほぼ認められた形の弁護団が力強くうなずく傍らで、小沢被告は目を閉じて理由の朗読に聞き入った。
 
午前9時58分。これまでの公判と同じく、大善裁判長らに一礼して入廷した小沢被告は、紺のスーツに赤と紺のストライプ柄のネクタイ姿。約1カ月ぶりの法廷となったが、落ち着いた様子で弁護団の間に設けられた被告人席に腰掛けた。
 
冒頭、大善裁判長が弁護側が証拠請求していた捜査報告書などを採用することを決めた。その後、「これから元秘書3名の検察官調書について、採否決定をします」と告げると、一気に採否結果を読み上げた。
 
「甲89号証、全部。甲90号証、全部。甲91号証全部…」。却下した調書の番号を次々と読み上げる裁判長の声だけが、緊張した法廷に響く。弁護団の一人は、傍聴席を見ながら、小さく何度もうなずいた。
 
続く、理由の朗読では、石川知裕衆院議員(38)の再聴取を担当した田代政弘検事(45)の取り調べ手法にも言及した。

小沢被告の関与を認めた供述を維持するよう求めたことについては「石川にとって強力な利益誘導であるといえ、虚偽供述に導く危険性の高い取り調べ方法である」と指摘。さらに、「石川に対し再逮捕を含む不利益な取り扱いを示唆するものであって、供述を覆すことを困難にするような強力な圧力」をかけたとも認定、厳しく批判した。
 
食い入るように決定書を読む弁護団とは対照的に、小沢被告は背筋を伸ばした姿勢のまま、表情を変えることはなかった。

小沢氏への「報告・了承」調書を証拠採用せず 東京地裁 弁護側に有利に?
 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第14回公判が17日、東京地裁で開かれた。大善文男裁判長は、元秘書の石川知裕衆院議員(38)=1審有罪・控訴中=と池田光智元私設秘書(34)=同=が、政治資金収支報告書の提出前に「小沢先生に報告し、了承を得た」と述べたとされる捜査段階の供述調書を証拠採用しないことを決めた。
 
元秘書と小沢被告の共謀を裏付ける直接証拠が退けられたことで、検察官役の指定弁護士にとっては厳しい形となった。
 
大善裁判長は、石川議員に対する一部の取り調べについて「虚偽供述に導く危険性が高い取り調べであり、違法、不当なもので許容できない」と指摘した。
 
指定弁護士側が証拠請求していた捜査段階の調書は、石川議員の調書13通▽池田元秘書の調書20通▽大久保隆規元公設第1秘書(50)=同=の調書9通の計42通。このうち、小沢被告への共謀を認めた石川議員と池田元秘書の調書を含む16通は「任意性がない」と判断し、内容のすべてが却下された。
 
また、石川議員の再聴取際に田代政弘検事(45)が作成した捜査報告書も、証拠採用された。石川議員がひそかに録音していたため、実際にはなかったやり取りが報告書に記載されていたことが判明している。

有罪立証の柱失う 元秘書らの供述調書不採用で 
 小沢一郎被告への「報告・了承」を認めた元秘書らの供述調書が証拠採用されなかったことで、指定弁護士側は、小沢被告の共謀を示す立証の柱を失った形となった。判決は間接証拠も含めて総合的に判断するため影響は不透明だが、指定弁護士側は論告の見直しを迫られることになる。
 
公判の争点は(1)検審の起訴議決に基づく起訴の適法性(2)虚偽記載の有無(3)元秘書との共謀の有無-の3点。中でも最大の争点である共謀を裏付ける直接証拠は小沢被告の虚偽記載の関与を認めた石川知裕衆院議員らの調書だけだった。
 
石川議員らは証人尋問で「事実でない」と調書の内容を否定。これまでの公判で有力な証言を引き出せたとはいえず、調書が却下されたことで立証は厳しさを増したといえる。また、冒頭陳述では元秘書らの調書を引用し、「報告・了承」の場面を再現したが、論告は変更を余儀なくされる。
 
一方、調書却下が、小沢被告の無罪に直結するとまでは言い切れない。元秘書らの公判では「取り調べに威迫と誘導があった」と調書の多くを不採用としたが、客観的事実から全員を有罪とした。
 
指定弁護士側は小沢被告が署名した融資書類など客観的事実を重視。小沢被告が「記憶にない」を連発した説明の不合理さも合わせて、有罪立証に結びつけたい考えだ。法廷で示された証拠と小沢被告の説明、元秘書の証言のいずれが信用できるのか。その評価が最終的な結論を左右することになりそうだ。

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