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小沢裁判第13回公判 江川昭子ツイ-ト

小沢裁判第13回公判 江川昭子ツイ-ト
@amneris84Shoko Egawa
ますます質問の材料不足で苦しい指定弁護士。「私の感覚では…」といった質問や秘書の証言の解釈をめぐる議論になり、弁護人から「事実を聞いて下さい、事実を」と攻められ、裁判長からも「事実を聞き出して下さい」と注文。それができるならとっくにやってるはず。

弁護人から異議を連発され、裁判所の加勢もなく、指定弁護士は仕舞いには「質問だけ記録に留めてくれれば結構です」と。弾の入ってない銃を渡されて、戦場に立たされている感じ。

小沢氏が巨額の資産を有していることが表にでないよう秘書たちが配慮したのではないか、という雰囲気作りに努めたが、そこに小沢氏の指示や了承があったことはできず。小沢氏は「秘書が仕えている議員に少しでもマイナスが出ないよう、いわれなき誹謗中傷を受けないよう心がけるのはおかしくない」と

「政治家が同じく不動産を購入している例は3例あるが、私だけが叩かれる現状を秘書も知っているので、マスコミに揚げ足取られないよう心がけるのはごくごく当たり前じゃないでしょうか」

「事実を聞き出して」と裁判長が(指)に注意したわりに、裁判官の被告人質問も虚しかった。同じ事実を繰り返し確認。あとは仮定の問いや、報告書を小沢氏自身が見なかった点についての倫理的な評価を問う質問や…。ただ、聞いていると裁判官たちは「4億円もの大金」を秘書に任せたという点が引っかかっているような感じだった。一番アグレッシブだったのは右陪席。小沢氏は陸山会の代表も自分だし、一時的に4億用立てたことは、いわゆる金銭貸借という感覚ではなかったと述べたことに、「政治団体とあなたは別の人格なのに、貸し借りの感覚がないのは理解できない」と。

さらに裁判長は報告書に添付する宣誓書に会計責任者が署名すべきところを池田元秘書が代筆していたことについてどう思うかを質問。小沢氏は「けしていいこととは思いませんが、実態として正しくできていれば、それほどとがめ立てすることではないと思う」と答えた。

小沢氏が報告書を見てないことについて、弁護人は「報告書を見て、正しい記載か正しくない記載か分かりますか」と補充質問。小沢氏は、「書式も分からない。実際の金の出入りを把握してもいないので、見せられても分からない」と答えた。

小沢氏は、秘書たちは自分が用立てると言うまで知らなかっただろうと述べた。それから自宅金庫ではなく、小沢氏個人が使っていた事務所の金庫

証人尋問の後、弁護側は昨年12月27日付の公訴棄却の申立を読み上げた。石川元秘書が小沢氏の関与を否定したにも関わらず、田代検事は威迫と利益誘導を織り交ぜて、逮捕時の供述を維持させたうえ、虚偽の報告書で検察審査員を錯誤に陥らせた、と批判。田代検事の行為は犯罪だと厳しく糾弾し、錯誤に基づいた起訴相当議決であって、強制起訴は検察官の重大な違法行為に基づくものとして、公訴棄却の判決を求めた。

相続した湯島の土地を売り、深沢に自宅を購入した差額が5~6億円、さらにやはり相続した上野の土地の売却益など、具体的に語られました。

私も、「節税より税務署からあれこれ言われないことを第1にやってね」と方針だけゆって、確定申告は経理担当と税理士に任せてるけど、これって非常識なのかな。任せていたが、相談されれば乗る、というのは変ですかね。

小沢氏は検察の事情聴取で、秘書に任せていたと述べたら、検事から「石川はあなたに無断でやったのか」と言われ、調書にもそう書かれた、と。「信頼して任せた。彼の裁量の範囲でやったんだと思う」と訂正を求めたが、「断らずにやったのだから無断だ」と直してもらえなかったと。争ってもしょうがないとサインしたが、そういうことが何回かあった、と述べた。

今朝の社会面の見出しより。〈「4億、関心ないのか」裁判官ただす〉〈市民感覚とのズレ指摘〉(朝日)、〈「真実詳述」肩透かし 4億円の解明不発〉(毎日)〈市民感覚懸け離れ〉(東京)…う~、刑事裁判って「市民感覚」を問う場じゃないんだけど。

日経新聞だけがバッシング色なく〈「元秘書ら叱る感情ない」小沢元代表裁判官尋問にも淡々〉と。識者コメントも「不透明感が一層強まった」とする岩井奉信日大教授と、「新事実はなかった。(指)は供述の不自然さを際立たせることもできず、元代表側が守りきった印象」とする宗像紀夫氏を並列。


日経は本文でも、価値判断を極力排して、法廷での小沢氏の供述、弁護人と指定弁護士双方のコメントを淡々と紹介。反小沢にも小沢シンパにも物足りないかもしれないが、本来、争いのある裁判の途中経過を報道する新聞記事って、こうあるべきじゃないかな。

〈今回の法廷で、小沢元代表の政治資金に対する考え方が明らかになった。それだけでも市民による議決の意義があったといえる。…小沢元代表の説明には到底納得できず、政治を任せようとは思えない〉(東京新聞記者傍聴記・横井武昭) ふ~ん。「市民感覚」で起訴して、「市民感覚」で裁いたら、結局リンチみたくなっちゃうんじゃない。

昨日の裁判で出た小沢氏の発言で、今日の新聞で紹介されていないことを1,2紹介する。まずは、政治資金収支報告書について。小沢氏は今に至るまで「見ていない」と述べる一方で、次のように繰り返し供述した。「報告書は大事でない、形だけ整っていればいいと言っているわけではない。国民の閲覧に供するものであり、きちんとした報告書を作らなければならない。ただ、その作業は普通に読み書き計算ができる人であればできる作業。ましてうちの秘書はきちんとやる能力があると思うので任せていた」

手元に大金を置くことについて1)(指)「感覚の違いかもしれないが、億単位の現金を事務所に置いておくというのは想定できない」 小沢「何かの必要ができた場合、すぐにさしあたっての対応ができる。手元に現金置くのは、使い勝手という意味でも安全であるという意味からも、私どもの感覚からは

手2)それほど離れたものではない」 弁護人「使い勝手いいの実例は?」 小沢「(H21の)総選挙の際、仲間を支援するということで平野さんと話して改革フォーラムで(3億7000万円の)寄付をしていただくことになった。(その金で候補者に1人500万円の寄付をすることになった)ところが、

手3)フォーラムの手続きが間に合わなかった。でも、今すぐ皆さんに差し上げないと全国に散ってしまうという状態。なので、私の手元の現金を使って(一時的に立て替えることで)その時間的ギャップを埋め合わせることができた」 弁「領収書はとったのか?」 小「もちろんです」

手4)左陪席裁判官「4億という大きな金額の取り引きを秘書に任せて不安感じることないのか」 小「選挙の際に同志の人に対して行った支援は4億5~6000万円になったと思うが、それについても候補者に渡すことはすべて秘書に任せていた。本当に彼らを信頼して任せている関係です」

小沢氏は、手元にあった4億円の原資の説明を求められ、裏付けのため銀行の入出金記録を求めたが昔のことだからないと断られた、という。さらに調査を求め、ごく一部がやっと出てきた。ところが検察はそれ以上の資料を持っていた、と。実は私にも似たような経験がある(規模はずっと小さい話だけど)


忙しくて通帳の記帳をしないまま確定申告の時期を迎えてしまい、前年1~3月分の記録がなかった。銀行に「正確な確定申告を行うため。費用がかかるなら負担する」と頼んだが、「1年分しか出せない。それ以前は消去した」と言われ、やむなく支払い調書に基づいて申告。

ところが支払い調書を送ってくれなかった数社につき税務署から申告漏れの指摘があった。事情説明すると、税務署が私の銀行の記録(数年分あった!)コピーをくれ、それに基づき修正申告。その時、銀行は顧客が自身の記録を求めても応じず嘘つくくせに、当局の求めにはじゃんじゃん応じることが分かった

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