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高速道路無料化中止は日本経済を疲弊させるだけで本当はもっと無料化区間を広げるべきです

日曜日で高速道路無料化の社会実験が中止に成り、東北地方の被災者証明書の発行を受けた人だけに東北地方の高速道路が無料に成りました。
この、高速道路無料化を中止した事は、現在の冷え込んだ日本経済を考えますと、最も愚策と思えます。

元々自民・公明党などがバラマキ4Kとしてネガテブキャンペ-ンを行い、マスコミも大々的にとりあげましたので、一部の国民もその様に思ってしまいましたが、現実に高速道路の無料化中止は、今回の様な大震災で疲弊した観光地などをさらに疲弊させるものです。本来は、もっと高速道路の無料化を広げて、日本経済を活性化しなければならない時に、あまり国民に人気が無い政策なら止めてもよいと云う反対の政策は本当に愚かな事です。

自民党や官僚の高速道路無料化反対運動は、本来は高速道路のファミリ-企業を温存して自分達の天下り先と、そこから受ける恩恵を残したいだけで、ただバラマキと非難していただけです。それにも関わらず、マスコミは全く事の本質を報道せず、高速道路を利用していない国民の多くは、自分達に関係が無い高速道路の無料化は無駄だと錯覚させる様な報道してきました。

現在、原発事故の為に、外国からの観光客が大きく減り、日本国内も自粛ム-ドで観光地が悲鳴をあげている時は、もっと日本が活性化する政策を行うべきですが、それと全く正反対の政策を行う事は、ただ日本の景気を下げるだけです。今回の様な時にあまり財源問題を論じても、経済が停滞すれば税収も減り、財源問題も何処に飛んで行ってしまい、税収を増やすと云う本質から大きくずれてしまいます。

今年、秋に帯広-札幌間が全線開通する予定の道東自動車が通る十勝周辺の観光地や物産店などは、この無料化打ち切りに大変落胆しています。
観光客が落ち込んで閑散としていました温泉ホテルなどは、今まであまり受け入れていなかった修学旅行生を受け入れるなどの対策で、なんとか業務を続けられる様に対策をとっていますが、それも一時の対策にしかすぎません。

本来は、今回の大震災であまり遠くに行に出かけ無くなった観光客をこの高速無料化で呼び込む事が大事でした。
しかし、その様に考えていました観光地は、今回の、高速道路無料化廃止で今後の経営に大きく支障が出ると落胆しています。

高速道路の無料化と言いますが、実際道路を走る時にはガソリン税はきちっと払っている事に、国民はあまり気がついいません。このガソリン税で、高速道路の維持補修などは十分に出来ます。
逆に、高速道路を有料に戻し、このガソリン税・重量税などの自動車税がある限り、逆に無駄な道路が作られ続けて行くと思います。

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