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日本を動かす中枢が目には見えないある力(催眠状態)によって動いている

日本を支配しているらしい「タブー」について、的確な指摘をしている記事を見つけましたので、転載します。

この記事の中で、一番強く印象を受けた事は、である特定の社会に属する人々はタブーがあることすら気づかないまま非常に強くその「タブー」に支配され、そして、その人の周囲に存在する社会規範に順応しているうちにいつの間にか陥ってしまった精神状態であり、まず自分がそのような状態にあることに自発的に気づかない限りそこから脱することは不可能だと云う事です。


1この20ヶ月ほどの間にツイッターを通して日本社会のさまざまな面が見えましたが、特にこれまで印象的だったのは、国を動かす中枢が目には見えないある力によって動いているということでした。

2 いわゆる「反権力」の言論は、この日本を動かす「目に見えない力」を直接的な外部からの力(たとえば、「米国」、たとえば「検察」、たとえば「東電」)と見る傾向が強いですが、実際にはそのような圧力がかかる前に現場が自主規制しているケースも多々指摘されています。

3 そんな、日本を動かす「目に見えない力」で、よく連想させる映画がシュールレアリズム映画作家として知られたスペイン人映画監督、ルイス・ブニュエルの「皆殺しの天使」という変な映画です。

4 「皆殺しの天使」という変な映画の中では、パーティーに招かれて、ある上流階級の家にやってきた登場人物たちがだれも帰らないのです。帰れないのではなく、なぜか帰ろうとしない。

5 「皆殺しの天使」では、パーティーを催している家の、上流階級ではない雇い人はどんどん出ていくのに、上流階級の客は、帰ろうというそぶりを見せてもなぜか気が変わって帰らない。だれも原因がわからないし、自分たちが帰れないのだという自覚もないので、ただ帰らないという状態がそこにある。

6 おそらく「タブー」というのはそんなものです。つまりある特定の社会に属する人々はタブーがあることすら気づかないまま非常に強くその「タブー」に支配されている。

7 その「タブー」は「外務省北米局」に見、「記者クラブシステム」に見、こんどは「原子力村」に見ています。彼らは、自分たちがどのような力に支配されているかまったくわからないまま、自分の意志で動いていると信じているから、その力に対する認識も批判も生まれない。

8 原子力発電所関連の「想定不適当事象」というようなものは、そんな「タブー」の典型的な産物です。原子力村の「中の人」は、「それを考えることが恐ろしいから」などの理由があって考えないのではなく、考えようという気がそもそも起こらない。なぜ起こらないのかすら考えようとしない。

9 米国に対して沖縄基地問題で民主党政権に妥協しないように進言した外務省北米局の人間や、核をめぐる密約調査に協力しないように進言した外務省北米局長に対して、交渉相手側の米国側担当者を含む「タブーの外部」にいる人間は全員おかしいと思ったはずです。

10 その「外」にいる人がいくら変だと思っても、「タブーの中」にいる本人たちは、たぶん大真面目であり、そして、その姿は外から見れば滑稽ですらあります。滑稽なだけならいいけど、それは時に「タブーの外」の人に迷惑をかけることになります。

11 原子力村に見られるような、「無自覚的にタブーに支配されている状態」をある種の催眠状態であると言ったのはゲオルギー・ロザノフというブルガリアの心理療法家です。

12 ロザノフによると、その「催眠状態」はだれか特定の催眠術師の術中に落ちた結果ではなく、その人の周囲に存在する社会規範に順応しているうちにいつの間にか陥ってしまった精神状態であり、まず自分がそのような状態にあることに自発的に気づかない限りそこから脱することは不可能だといいます。

13 おそらくアメリカは日本に圧力などかけていないと言い、東電はマスコミに圧力などかけていないと言うでしょうが、それは多分事実です。

14 「米国」や「東電」にも、また彼らに圧力をかけられたとみんなが思っている「現場の人間」も、だれもそのような自覚はなく、自覚がないままに、みんなが「自主規制」と呼ぶような行為に及んで、「タブーの外部」に迷惑をかけている。

15 もし機会があったら、ぜひルイス・ブニュエルの「皆殺しの天使」を見ることをお勧めします。そこに、日本を支配している力の縮図を見ることができます。 

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