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クリントン国務長官が来日しましたがその時に1カ月ル-ルが破られて天皇陛下と会見を行っていましたが何故か全く問題に成りませんでした

東日本大震災後クリントン国務長官が来日しましたが、その時に1カ月ル-ルが破られて天皇陛下と会見を行っていましたが、何故か全く問題に成りませんでした。

先日、アメリカ合衆国ヒラリークリントン国務長官が来日した時に、国務長官は、皇居で天皇皇后両陛下と会見されました。

宮内庁と外務省が独自に決めた一カ月ル-ルでは、国家元首や要人は一カ月前に面会を申し入れしなければならないと以前、宮内庁の羽毛田長官が記者会見を開いたはずです。

今回クリントン国務長官は、元大統領夫人として面会を希望したそうです。
しかしクリントン国務長官は民間人では無く、外国の要人です。

1年程前、中国の国家副主席と天皇陛下が会見した際、宮内庁長官羽毛田氏は、天皇会見の「1ヶ月ルール」を盾にとって異議をとなえました。「天皇陛下の健康上の理由もあり、外国の賓客との会見は相手が元首級を原則とし、1ヶ月前までに外務省を通じて宮内庁に申請し、調整の上…なのに、中国副主席はいきなりのことで、民主党、とりわけ小沢幹事長の横暴だ」と記者会見で述べました。

また、野党やマスコミ特に自民党も天皇の政治利用だと非難しました。
羽毛田長官は、今回の天皇陛下とクリントン国務長官の会見についてはなぜ異議をとなえないのでしょうか。1ヶ月前に申請したいたわけではないはずです。

アメリカならよくて、中国は駄目と云う事であるなら大問題です、また完全な、ダブルスタンダードです。
この様な事をすればするほど、日本はアメリカの属国で、本当の独立国ではないと思われると思います。

しかし、このニュ-スを伝える朝日・読売新聞は、クリントン長官が知人として、天皇、皇后両陛下と懇談を申し入れ、4月17日に皇居・御所で懇談をしたと伝えました。
その結果、マスコミでは殆どこの事を問題として取り上げず、また宮内庁長官も何も発言しませんでした。懇談と会見に違いがあるのでしょうか。
天皇・皇后両陛下、クリントン国務長官と懇談朝日新聞

天皇、皇后両陛下は17日午後、訪日中のクリントン米国務長官と皇居・御所で懇談した。クリントン長官は、両陛下に東日本大震災に対するお見舞いの気持ちを伝えた。  クリントン長官は、御所に到着すると、出迎えた両陛下にあいさつ。皇后さまと手をつないで御所の中に入った。  宮内庁によると、両陛下と20年近い親交があるクリントン長官が訪日前、皇后さまとの懇談を申し出た。私的に親しい友人として御所に招かれ、両陛下と懇談したという。
朝日は知人と云う言葉を使い、読売は私的なお茶に招きと言う表現で、天皇陛下との会見の1カ月前ル-ルとは関係が無いように報道しています。
両陛下、クリントン米国務長官と私的に懇談読売新聞 天皇、皇后両陛下は17日午後、東日本大震災の日米連携協議などのために来日したクリントン国務長官を私的なお茶に招き、皇居・御所で懇談された天皇陛下は午後3時前、御所の玄関で、クリントン長官を握手で迎えられた。クリントン長官は被災した日本への見舞いの言葉を伝えた。宮内庁によると、両陛下とクリントン長官との親交は20年近くにわたり、来日前、米国側から「お目にかかれないか」と連絡があったという。

今回の会見は特別なので、1ヶ月ルールの適用外なのでしょうか。
また「私的なお茶」と会見について、宮内庁としてはどう考えているのでしょうか。

私的に、外国の要人が、天皇陛下に会いたいといっている形にすれば問題はないのでしょうか。
本来は、天皇の政治利用、健康を気遣った1ヶ月ルールの筈では無かったのでは無いのでしょうか。今回その本質的な言及は宮内庁、外務省から全く聞こえて来ませんでした。

以前羽毛田長官は、中国の胡錦濤国家主席の最有力後継者候補とされる習近平国家副主席の来日に合わせ、 天皇陛下面会の一カ月ルールを逸脱した官邸のごり押し「悪しき前例」、「天皇陛下の政治利用」だと激しく非難しましたが、今回その羽毛田長官は何処へ行ったのでしょうか。

宮内庁の羽毛田宮内庁長官はこの時、記者会見で、「政治的利用じゃないかといわれれば、そうかなという気もする」「現憲法下の天皇のお務めのあり方や役割といった基本的なことがらにかかわることだ」「国の間に懸案があったら陛下を打開役にということになったら、憲法上の陛下のありようから大きく狂ってしまう」「政治的重要性などに関わらず、平等に外国と向き合うのが陛下のなさり方」「心苦しい思いで陛下にお願いした。こういったことは二度とあってはほしくないというのが私の切なる願いだ」と表明しました。

この時は、陛下と外国要人との会見は、1カ月前までに文書で正式申請するのがルールで、外務省は希望日の1カ月前までに申請する「1カ月ルール」を理由にいったん断りましたが、多忙な陛下のご日程の調整をスムーズに行うためのもので、在京大使が緊急離日する際に特例の会見が行われた以外、ルールは厳格に守られてきたと言ってきましたが、その後実際にはル-ルが決められてから、自民党政権時代に6回も1カ月ル-ルが破られている事が発覚しました。

『宮内庁と外務省の間では、各国要人が天皇との会見を希望する場合には、天皇の日程調整を円滑に進める目的で、当日の1ヶ月前までに文書で申請するように取決めがなされており、これを「1ヶ月ルール」または「30日ルール」と呼称している』

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