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地震による原発事故の危険性に早くから警鐘を鴫らしてきた神戸大の石橋克彦名誉教授が26日国会内で講演しました

地震による原発事故の危険性に早くから警鐘を鴫らしてきた神戸大の石橋克彦名誉教授(66)=地震学=が26日、国会内で講演しました。

石橋氏は「日本列島は東曰本大震災によって、あちこちで大地震が起こりやすくなっている。原発にとって地球上で最も危険な場所だ」と述べ、泊原発(後志管内泊村)を含め国内すベての原発を段階的に閉鎖するべきだと訴えましたた。

石橋氏は東海地震の可能性を1976年の日本地震学会で最初に指摘した学者
で、97年、東海地震の想定震源域の真上にある浜岡原発(静岡県)の廃炉を主張しました。
その後も原発の耐震性が旧来の地震学で評価されていることなどを問題視し、各地で「原発震災」が起こる恐れを指摘していました。
 
講演では、大地震の少ない原発大国のアメリカで、日本では問題にならないよ
うな小さな断層が発見されただけで閉鎖された原発があることを説明しました。

「大地震活動期に入った日本は原発の新増設はもちろん凍結。稼働中のものも閉鎖する必要性がある」と語り、全原発を対象に震災リスクを評価し閉鎖順位付け急ぐべきだとの認識を示しました。

 また、東海地震による浜岡原発事故の恐れに言及した際、当時、静岡県の原子カ対策アドバイザーだった斑目春樹・現原子力安全委員長に「二重三重の安全対策がなされており、地震があっても安全に停止できる」と一蹴されたことを紹介しました。

政府、電力会社、御用学者が大自然を客観的、真摯に見ようとせず詭弁を弄している」と閉鎖的な「原子力村」を批判しました。
  
原発はひとたび事故が起きると、影響は広範囲かつ将来にまで及びます。「起こる可能性があることはいずれ起こることが福島第1原発事故で実証された」と述べ、最悪の事態を想定した対応の必要性を強調しました。
 
講演は市民団体「原子力資料情報室」の主催で、国会議員や市民約200人が
参加しました。 

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