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日本はエネルギ-政策の大転換が迫られ世界では近年洋上風力発電の建設が進んでいます

一昨日も巨大な地震が東北関東を襲い、原発と六ヶ所村の再処理工場の冷却用外部電力が停止し、自家発電で冷却装置を動かしている様です。
原発だけの安全性ばかりとり上げられていますが、以前から一番危険なのが使用済み核燃料を冷却保存してその後再処理をする青森県六ヶ所村の工場と言われてきました。
やはり日本の様な地震災害国は大きなエネルギ-転換をしなければならないと思われます。
現在、世界の風力発電が大きく進んでいる状況で、 反原発を掲げる分筆家の田中優氏(54)と音楽家の小林武史氏(51)が「新しいエネルギーの未来」と題して犬吠埼に風車を作れば東電全体の電力が賄える だが、東京電力はそのデータの公表を差し止めしていると云う対談を行いました。

この対談は、日本の発電方法について、これまでの体制が崩れてしまった今、必要なのは「元通り」にする事ではなく「より良い仕組みを作る」ことであるという観点から新たな道を探っていこうというものです。

この対談の中で、田中氏は台風のさなかでもゆっくり回って発電する「スパイラルマグナス」という風車や、九州大学が開発した海に浮かせる風車を紹介。日本の風力発電の優れた技術が広範囲に実用可能な域まで発展してきていることを指摘しました。

また、田中氏は東京電力が東京大学に委託して、犬吠埼に風力発電を建てたらどれだけ発電するかという調査の結果、東京電力がまかなっている電力がすべて作ることができるという結論が出たと指摘しました。しかし、東京電力はそのデータの公表を何故かためらっているようです。

対談を通して、田中氏は、世界トップクラスの技術を持つ日本の自然エネルギーやバッテリー、電気自動車などを活用し、省エネを推進することによって、日本はスマートグリッドを世界一進めることができると語りました。小林氏は「今回の出来事で、今までの体制に風穴は空きそう」としたうえで、「ここからは『新しいYES』を選ぶ時代にシフトするんじゃないでしょうか」とコメントしました。
問題の論文は以下のもののようです。
http://windeng.t.u-tokyo.ac.jp/ishihara/paper/2007-7.pdf 

また、この様な記事が出ますとすぐに現実的でないと云う原発推進論者が現れます。
しかし一回事故を起こせば国が滅ぶほどの壊滅的打撃を受ける事を全く考慮しない従来かある反対意見です。
「千葉県の犬吠埼の沖合に風車をいっぱい建てたら東京電力の2005年の年間電力販売量にほぼ等しかった」のワナ
「千葉県の犬吠埼の沖合に風車をいっぱい建てたら東京電力の2005年の年間電力販売量にほぼ等しかった」と書いたりつぶやいて人々を惑わしていますその記事が次の様な内容です。

いくつかの発言を漁っていたら見つけたのは東京大学の生産技研究所の紹介。確かにこのページの下の方にそれらしいことが書いてあります。
「メソスケールモデルと地理情報システムを利用した関東地方沿岸域における洋上風力エネルギー賦存量の評価」 で、この記事を読んでわかったことはだいたい以下の感じ。信用できないと感じる人はぜひ元の論文を読んで欲しいと思います。
・東電の2005年の年間販売量に匹敵する電力を犬吠崎沖の風力発電所で賄おうとすると、房総半島最南端の野島崎から茨城県鹿島灘沖までの沿岸から50km沖までの広範囲、そして伊豆半島や大島の沿岸の一部までに風車をびっしりと建てる必要がある(文末の画像参照)。
・ちなみに、50km沖までということになると水深が500mを超える場所がかなり出てくる。ここまで深いと風車を建設するコストがさらに増大する
・論文の中の試算では、水深500m以上のエリアは建設の試算に入れていない。その場合、沿岸から水深500m以下のエリアに1万数千基の風車を建設して、東電の2005年の年間販売量のざっくり半分ぐらいの発電ができそう。つまり、論文は「この範囲に吹く風について調べると、東電の1年分の販売量に匹敵するポテンシャルがある」としか言ってないわけで、それ自体は何も間違ってない。
 …ぶっちゃけ、それを引っ張ってきて「房総半島最南端から鹿島灘沖までのエリア」を「犬吠崎沖」と言ってしまうその感覚に問題はないのかな?と思うわけです。野島崎や九十九里浜の沖50kmまで全部風車とか、漁業関係者や海運業者から見たら正気のプランじゃないでしょう。

しかし世界は日本と違っています。
世界で風力発電の総累積導入量の多い国の順位は中国、アメリカ、ドイツ、スペイン。中国は2004年から6年連続で前年比2倍の成長を遂げ、2010年にはアメリカを抜いて累計導入量で世界一となる。新規導入量でも世界の46%を中国が占める。世界全体で日本はわずか約1.3%で13位。欧米や中国に比べて日本での風力発電の普及は遅く、日本の風力発電導入量は2009年で約1683基、総設備容量は約218万kW。(標準的な原発1基の発電量は100万kW前後)。

また世界では近年、洋上風力発電の建設が進んでいます。
洋上風力発電は欧州が圧倒的シェアとなっており、国別シェアはイギリス、デンマーク、スウェーデン、ドイツ。特にイギリスは現在建設進行中の洋上風力発電の半分がイギリスで行われている。今後2016年までに欧州の洋上風力発電の建設ラッシュに伴い2000人以上のダイバーが必要であるとイギリスの専門機関が発表した。またイギリス政府は2020年までに32GW、7000基以上の洋上風力発電の設置計画を発表、事業規模は約13兆円。英国の全消費電力の1/3を賄い、世界中の風力発電企業の研究施設や製造拠点を集積させ、一大産業に発展させることを狙っています。

ドイツは洋上風力発電機が送電網へ接続と云う記事もあります。
ドイツ連邦環境省のガブリエル大臣は、2009年  8月13日、北海に建設中のドイツ最初の洋上風力パーク「Alpha Ventus」を訪問した。Alpha Ventus では、ボルクム島から約45km離れた水深30メートルの地点で5基の風力発電機が送電網へ接続したばかり。10月末までに12基が操業を開始し、約5万世帯分の電力を発電することになる。
 
ガブリエル大臣は、洋上風力パークの建設により、少なくとも1000億ユーロの投資と3万人分の新規雇用の創出を見込んでいる。ガブリエル大臣は、「海岸地域は、ドイツ連邦共和国創立以降、最も大きな経済発展のチャンスを迎える」とコメントしている。
 
Alpha Ventusは、ドイツにおける洋上風力エネルギー利用を最初に実現するプロジェクト。ドイツでは、2030年までに、出力2万5000MW分を導入することを目指している。
 
これにより、国内電力需要の約15%を供給することが可能となる。既に、計8000MWに相当する20件以上の洋上風力パークの建設が許可されている。 連邦環境省は、Alpha Ventusを通じて、数多くの情報と経験を集め、今後の洋上風力パークの開発に生かしていくとし、プロジェクトに、5000万ユーロを助成している。 発電機は、Multibrid社とREpower社のものであり、EWE社、E.ON社、Vattenfall社が共同で出資・操業を行う。

また、デンマークのエネルギー大手ドンク・エナジー(Dong Energy)は、ドイツ北西、北海沿岸に出力320メガワット規模の洋上風力発電所「Borkum Riffgrund 1」を建設します。投資額は17億2000万ドル(約1400億円)。
Borkum Riffgrund 1は、ドイツにおけるドンク・エナジー初の洋上風力発電所になります。
ドイツ北西沿岸沖約55キロに建設予定の同発電所は、2013年に建設が開始され、2014年に稼動が予定されています。稼動すれば33万世帯へ再生可能エネルギーを供給することができます。
ドンク・エナジーはこれまで約700メガワット分の洋上風力発電所を建設、稼動させており、さらに約1ギガワット分が英国とデンマークで建設中です。

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