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元GEアメリカ原発技術者が福島原子炉格納容器小さく強度に欠点が有ると語りました

以前、元GE技術者・菊地洋一さんが原子力の技術は全然確立していなかったと云う発言を記事にしましたが、今日の北海道新聞に元GE技術者ブライデンバウ氏への
インタビュ-で原子炉格納容器小さく強度に欠点と云う記事が載っていましたので転載します。

この記事を読みますと、まさに原発の安全神話は完全につくられたもので、GEが原発事業を行う為に造りあげた、全く偽物の安全神話だったと云う 事が良く解ります。                              
また、その事を日本の原子力政策を推進して来た政権や、原子力安全委員会が知らなかったわけではないと思います。    

この事実は、完全に原子力産業と一体化した自民党政権の大罪で確信犯だったと思われますので、その為に今日まで、原発推進の謝罪が出来ないでいると思われます。

原発事故の国際評価尺度で最悪のレベル7となった東京電力福島第1原発事故。
1~5号機の原子炉の格納容器は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が開発した「マークⅠ」
その安全分野の責任者だった元GE技術者ブライデンバウさんは(71~72年に技術指導で福島第1原発を訪れた)北海道新聞の取材に対し、米カリフォルニア州アプトス市の自宅で1970年代半ばに圧力強度の欠点などを指摘、稼働停止まで訴えていたと証言し、しかし、その声は高コストと企業への不信感を招くとして封印されたと語った。

福島第一原発の6基の原子炉のうち5基の格納容器は、GEが60年代に開発したマ-クⅠ。1号基は主にGEが建設し、2号基はGEと東芝が共同で建設。3~5号基は、東芝や日立がGEの設計を基に造った。
「マークⅠは小さくて中が狭い。コンパクトなのでコストはかからないが、圧力の耐性が低く、冷却機能の停止などで容器内の圧力が増せば、爆発の可能性も高い」。

サンフランシスコ市から南へ車で約2時間。アプトス市の太平洋を望む自宅で、元GEの技術者デール・ブライデンバウさん(79)はマークⅠの欠点を挙げた。

ブライデンバウさんによると、マークⅠの欠点はその小ささだ。容積(圧力抑制プール含む)は後継型のマ-クⅢと比べ4分の1ほど。圧力に弱いだけでなく、狭い容器内に冷却水などの配管や配電が複雑に組み込まれている。そのためメンテナンスが難しく、事故が起きれば、現場に近づくことも困難で対処できないという。

ブライデンバウさんは、世界中のマークⅠ約20基の安全性や発電効率を点検、改良する部署の責任者だった75年、その欠点に気づいた。 社内だけでなく、米原子力規制委員会(NRC)と電気事業者にもその事実を知らせ、稼働停止を進言したという。

だが当時のGEの上司は 「停止すれば、GEの原発事業は終わる」として聞き入れなかった。

76年1月に同州サンノゼ市で開かれたマークⅠを所有する電気事業者の会合は「事故の確率は低く、稼働停止には時間もコストもかかる」として継続を決め、NRCに報告した。
 
ブライデンバウさんは76年継続方針を変えないGEの姿勢に納得できず、
24年間勤めた会社を仲間2人とともに去った。
退職後はマ-クⅠの欠点について米議会で証言するなど、原発コンサルタントとしてその安全性に注意を促してきた。

米政府内でも72年に、マークⅠの安全性に関する議論があり、その後、
NRCはブライデンバウさんの指摘を重要視するようになる。

その結果、福島第1原発を含めた世界中のマークⅠは、格納容器内の圧力を逃がす「ベント」の取り付けなどの改良が施された。
 
だが、事故は起こった。大津波ですべての電源が破損し、原子炉冷却装置が機能不全に陥ったことが原因だ。

ブライデンバウさんは、地震の多い海岸という立地、非常用電源の低い設置場所など、複数の要因が重なった結果との認識を示した。
ただ「マークⅠの欠点が、事態を悪化させたことは間違いない」とも指摘した。そして最後にこう付け加えた。「世界には今、あまりにも多くの原発がある。これほどの原発をすべて制御できる力は、人間にはないだろう」

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