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沖縄の地方紙琉球新報は大手新聞と違い冷静に鳩山発言を分析しています

鳩山元総理の辺野古移設の時に使った抑止力は方便だった発言は、その後
東京を中心としたマスコミや与野党議員は当初琉球新報が流した『沖縄県民を馬鹿にした、あきれてものが言えない発言』と云う発言と全く同じ論調ばかりです。
しかし、琉球新報は中央のマスコミと政界の論調と違い、その後発言の検証を行いました。これが本来のマスコミの姿勢と強く感じました。少し長く成りますが今日までの琉球新報が報じた記事を転載します。

【特別評論・鳩山「方便」発言が問うもの】検証すべきは「抑止力」 政局の陰で埋没する核心2011年2月18日(琉球新報)
 米軍普天間飛行場の県内移設の理由に挙げた「抑止力」について、鳩山由紀夫前首相が「方便だった」と証言した波紋が、本質からずれる形で広がっている。抑止力の虚構性など、追及されるべき大事な論点が、中央政局の陰で埋没する本末転倒の状況が続いている。
 名護市辺野古への移設を譲らない米側に屈し、県民や国民に説明できないため、方便を用いて県内移設の理屈を繰り出した―。政治主導を掲げた前首相のあっけない挫折劇の実態を知った県民の間で、怒りと失望が再び噴き出しているのは当然のことだ。 その一方で「やはり、そうだったか」と冷静に受け止めた人も多いだろう。鳩山証言を今後の基地問題の反転攻勢にどう生かすのか。沖縄社会に突き付けられた重い課題でもある。
 国会での論戦や在京大手メディアの報じ方の大勢は、失言、放言の類いとみなし、鳩山氏個人の資質問題に矮小(わいしょう)化しているように映る。民主党内の抗争と絡め、またしても普天間問題が「政争の具」と化した。 再確認しておきたい。鳩山証言が照らし出した核心は(1)沖縄に新たな海兵隊航空基地を押し付ける論拠にした「抑止力」は虚構(2)公約に掲げた「県外移設」実現を目指したが、自らの戦略、指導力の弱さを突かれ、対米追従を断ち切れない閣僚と官僚支配の軍門に下った構図(3)沖縄に基地を押し付ける差別的構造の温存―であろう。
名護市辺野古への移設を再確認し、菅直人首相が踏襲した日米合意の正当性はもはや、地に落ちている。
 この三つの核心は軍事優先に傾く日本の統治機構の危うさに直結する。徹底的に膿(うみ)を出すべきだが、その動きは弱過ぎる。「方便」発言を追及されている菅首相や枝野幸男官房長官の国会答弁は、官僚が作ったメモに頼り切りだ。
 「在沖海兵隊を含む在日米軍全体」と位置付けることでしか「抑止力」を説明できず、海兵隊抜きならどれほど損なわれるのか、誰も具体的に言おうとしない。「抑止力」の根拠の希薄さの裏返しである。官僚支配の病弊が色濃く漂う第2幕が紡がれている。
 国の最高権力者の回顧は、虚栄心やプライドが災いし、当事者に都合良く描かれることが多い。言葉の軽さはあったにせよ、鳩山氏の証言に偽りはない。退陣に追い込まれた鳩山包囲網の内幕を、わずか8カ月後に明かしたのは前代未聞だ。
 「県外移設」を期待した県民を裏切ったことへの反省と謝罪の意を基に、鳩山氏は驚くほど赤裸々に証言した。その内容は真実性、迫真性に富む。日本の戦後政治史に刻まれる首相経験者の告白と言っていい。
 沖縄はもうだまされないという意志を強固にした点で、鳩山証言の意義は極めて大きい。海兵隊の抑止力が虚飾に彩られていることをしっかり国内外にアピールし、普天間の県外移設を切望する沖縄の声を一層明確に打ち出す好機到来と位置付けたい。沖縄の知恵、戦略も問われている。
(松元剛・琉球新報政治部長)


鳩山前首相「方便」発言検証2011年2月19日(琉球新報)
 【東京】米軍普天間飛行場の県内移設をめぐって、鳩山由紀夫前首相が琉球新報などのインタビューに対し「抑止力は方便」と語ったことの真意について議論が起こっている。鳩山氏は記事掲載後、記者団に「『方便』とは彼ら(記者)がそう言った」と述べた。「方便」という言葉の有無に関心が集まっているが、発言の核心は県内移設という結論を説明するために、後付けで探し出した理屈が「抑止力」だったということ。2度行った鳩山氏とのやりとりをあらためて詳しく掲載する。
【初回=1月31日】
 ―「学べば学ぶほど抑止力」を辺野古移設の理由とした。「抑止力」は意外感もあり(県民には)裏切られた感もあった。
 「そうだろうと思う。自分も国外、県外と模索したが結果として議論が成就できないという判断になり辺野古しか残らなくなった。徳之島も駄目だ、辺野古だとなった時に理屈付けしなければならない。その中で抑止力という言葉を使った」
 「非常に幅広い米軍の存在がワンパッケージで、海兵隊も海軍も空軍もあり、一体となって沖縄を中心に、横須賀もあるが、全体の構成の中で抑止力だと。近隣の国々も日本に対して、簡単に攻撃できないというような抑止力を働かせているのではないかと広い意味での抑止力という言葉は使えると思った」
 「海兵隊も地上部隊とヘリ部隊が切り離せないとの話になり、全体としての米軍の存在が意味があるんだということでの抑止力の言葉を私としては使った。それはまさに徳之島も駄目と。最後に辺野古に戻ってしまっていく中でのある意味で、どうそれを理論的に正当化できるかという中で使った言葉だ」
 ―後付けか。
 「そう。あなた方からすれば何でいまさら抑止力なのかと思われたと思う。辺野古に戻らざるを得ない苦しい中での結論を求めなければならない中で、どう理解してもらえるか考えあぐねた中で抑止力という言葉を使った」
【2回目=2月8日】
 ―本音ベースで見つからなかったというのではなく、「抑止力」という方便が必要だったのか。
 「それは方便と言われたら申し訳ないが。確かに海兵隊自身の役割からすると、一朝有事の時に危険な場所から米国人を救出するなどの役割で、存在が戦争の抑止、攻撃の抑止というわけではない。ただ全体として米軍の配置を見て、四軍がそろっていることが必要。一つ欠けると米軍自身も十分な機能を果たせず、全てが連関している中での抑止力という話になる」
 「よくよく海兵隊自身の抑止力はどうかとなると、それは抑止力ではないだろうと皆さん思われる。私もそうだと理解する。が、トータルの米軍が仕事がしやすいような状況をつくる中での海兵隊の役割がある。海兵隊がいるからほかの米軍全体が機能する。全体は日本に対する抑止力になっている、という意味で抑止力と言えなくもない。それを方便だと言われれば方便だが」

ゲーツ長官発言 普天間問題の認識不足露呈2011年2月21日(琉球新報)
 ゲーツ米国防長官が、普天間飛行場移設をめぐる代替施設問題の解決を「今春の終わりごろまでの解決を望んでいる」と発言し、波紋を広げている。
 発言は、高まる沖縄での県内移設反対の声に無頓着か、あるいは無視か、迷走する日本の国内政治状況に無知、無関心な門外漢の発言としか思えない。
 ゲーツ氏には、日米安保の危機的状況と在日、特に在沖米軍の置かれている嫌軍・反軍包囲網の厳しい“戦況”の正確な把握から始めてほしい。
 普天間問題の現状を把握せず、強烈な移設反対のうねりに混乱し困惑する日本政府に「移設」を強要するゲーツ氏の動きは、日米安保と日米関係を危うくするものだ。
 オバマ米大統領は、民衆革命によるエジプトをはじめ中東の民主化のうねりを高く評価している。
 民衆の意思を無視する横暴な独裁者らが次々に民衆革命で退陣を余儀なくされている。
 昨今の世界政治の動きやうねりは、住民意思を無視した政治と政治家の末路を示している。
 「世界の警察」を自任する米国が、住民意思に反する政策を押し付け、同盟国の政策決定過程に介入し、意に反する決定を強いるような行為は厳に慎むべきであろう。
 何につけても無理強いはいけない。ただでさえ、沖縄県内で多発する米軍犯罪や激化する爆音被害への反発が高まっている。嘉手納飛行場では、過去最大規模の爆音訴訟も起きている。
 嫌軍・反軍のうねりを無視し、県知事すらも反対する新たな基地建設の強行を迫るなら、県民の反軍感情は反米感情に転じかねない。
 沖縄のみならず、出口の見えない移設問題で米国に代わり「県民の説得」に右往左往している民主党政権内にも嫌軍・反軍と嫌米、反米感情を醸成しかねない。
 唯一の覇権国・米国の国防長官には、世界情勢の正確な把握と分析に基づく冷静な発言が必要だ。
 なにしろ、世界最大の軍備と危険な大量破壊・殺りく兵器を保有している。不用意な発言は、誤った戦争にすら世界を導きかねない。
 実際、ベトナム戦争での米戦艦攻撃の偽情報による北爆開始、「大量破壊兵器を保有」の偽情報によるイラク攻撃など、米国軍が犯した過ちは過去に少なくない。
 ゲーツ氏は民意に耳を傾け、問題を理解し真の解決に挑むべきだ。

「沖縄問題も約束の一つ」 小沢氏、民主普天間対応に疑問2011年2月21日(琉球新報)
民主党の小沢一郎元代表が20日、来県し、南城市内で開かれた瑞慶覧長敏衆院議員のパーティーであいさつした。小沢氏は「われわれの主張が薄くなってきたことを国民が敏感に感じとっている。政権を取ってみたら、やっぱり難しいからやめるというのでは、何のための政権交代だったのかと言われるのは当たり前だ」と述べ、消費増税など衆院選マニフェスト(政権公約)の修正に踏み込んでいる菅政権の手法を批判した。
 小沢氏は2009年の衆院選で選挙による本格的な政権交代が実現した意義を強調し「沖縄の問題も私どもが県民の皆さんに訴えた約束の一つだと思っている。われわれが訴えたどの問題も大変難しい作業を要するが、この困難を乗り越えて必ず約束を守るということに、国民が支援をしてくれた」と主張。自民党時代の辺野古移設に回帰した米軍普天間飛行場問題をめぐる民主党の対応に疑問を呈した。小沢氏は会合に先立ち、新垣安弘代表ら県連役員と懇談した。新垣代表が「沖縄の問題もよろしくお願いしたい」と述べたのに対し、小沢氏は「約束したことは守らないといけない」と応じたという。

「理解しがたい表現だ」 「方便」発言に知事 県議会代表質問始まる2011年2月22日
(琉球新報)
県議会2月定例会は22日午前、代表質問が始まり、仲井真弘多知事の2011年度県政運営方針や新年度予算案などを受けた論戦がスタートした。
 最初に登壇した自民党県連の新垣哲司会長は、米軍普天間飛行場の返還・移設問題をめぐる鳩山由紀夫前首相の「方便」発言について質問。仲井真知事は「理解しがたい表現だと言わざるを得ない」と批判した。
 その上で知事は民主党政権に移設先を名護市辺野古に回帰させたことへの「県民の納得のいく説明や解決策」を求めてきたことに触れ、「(これまで)納得のいく説明は得られていない。方便発言は、納得のいく説明がなかなかできにくいことを表現したものではないかと推測する」と述べた。

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