大阪府警東署の警部補高橋和也被告(34)の暴言初公判翌日に「被害者」を逮捕したのはいかにも不自然です
以前で江川昭子さんの、つぶやき記事で大阪府警東署の警部補高橋和也被告(34)の暴言をICレコ-ダ-に録音して、それを公開し、暴言を吐いたとして脅迫罪に問われた事件で裁判が始まり、被害を受けた会社員が3月30日の高橋被告の第2回公判で意見陳述する予定になった翌朝、逮捕されたと云う記事を書きましたが、その逮捕された詳細記事を載せます。逮捕がいかに不自然かと言う事がはっきり見えてきます。
警部補暴言…初公判翌日に「被害者」を逮捕 大阪府警、勤務先PC窃盗容疑 MSN産経ニュース 2011.2.22 12:27
大阪府警東署の警部補、高橋和也被告(34)らが遺失物横領事件の任意の取り調べで暴言を吐いたとして脅迫罪に問われた事件に絡み、府警は22日、パソコンなどを勤務先から持ち出し転売したとして窃盗の疑いで、暴言を受けたとされる同府吹田市長野東の会社員、岡本和真容疑者(35)を逮捕した。岡本容疑者は黙秘しているという。
高橋被告の初公判は21日に開かれ、岡本容疑者は3月30日の第2回公判で意見陳述する予定だった。
逮捕容疑は平成21年12月25日から22年1月7日までの間に、勤務先の大阪市内の会社からパソコン1台など(約20万円相当)を盗んだとしている。会社側が昨年末、府警に被害届を出していた。
府警によると、パソコンは新品で、岡本容疑者が仕入れから各部署への割り当てまでを担当。岡本容疑者はパソコンを22年1月9日に大阪市内の事務機器買い取り販売店に約10万円で転売していたという。暴言事件で高橋被告は昨年12月に減給の懲戒処分を受けた。
取り調べ暴言被害者の会社員逮捕 警部補公判で意見陳述前に
【共同通信】2011/02/22 13:06
大阪府警東署の警部補高橋和也被告(34)が遺失物横領事件の任意の取り調べで暴言を吐いたとして脅迫罪に問われた事件に関連し、府警は22日、窃盗の疑いで、取り調べでの暴言をICレコーダーで記録していた大阪府吹田市の男性会社員(35)を逮捕した。 会社員は、3月30日の高橋被告の第2回公判で意見陳述する予定になっていた。逮捕の必要性や相当性をめぐり、会社員の弁護団は強く反発しており、波紋を広げそうだ。 捜査関係者によると、逮捕容疑は、2009年12月25日から10年1月7日までの間に、勤務先の大阪市内の会社からパソコン1台など(約20万円相当)を盗んだ疑い。会社員は黙秘している。 最初に疑いを持たれた遺失物横領事件では、20代の女性が09年12月、出勤途中に財布を紛失し、その後「会いたい」などと不審なメールが届いたため、10年2月に大阪府警に被害届を出した。脅迫めいた内容のメールもあり、府警は強要未遂事件として捜査を続ける。 メールの送信元から会社を割り出し、出勤日などから会社員が浮上。高橋被告らが10年9月3日に任意同行を求め取り調べたが、その際に「殴るぞ」などと暴言を吐いていたことが10月に発覚。内容はICレコーダーに記録されており、高橋被告は12月に減給の懲戒処分を受けた。
しかしこの事実は本当におかしいですね。窃盗事件があったのは、21年12月末で、その被害届を出したのが1年後の22年12月末、大阪府警東署の警部補、高橋和也被告が任意の取り調べで暴言を吐いて、それが録音されてに暴露されたのが22年10月で、高橋和也被告が減給処分を受けたのが22年12月です。窃盗事件が有ったその1年後に、高橋和也被告が処分され、裁判が始まると云う事が決まった後から会社が被害届を出したと言う事に成ります。
これを不自然と感じる方がごく自然だと思いますが、市民の中にはその様な事も考え無くなったと人がいるようです。
検察寄りな意見が多数主要メディアを占める中、その一人でもある元最高検検事土本氏でさえも翌日の逮捕はおかしいと言っているしあからさま過ぎてこの国の強制権行使の著しい逸脱、暴走は本当に危機的状況にある。
ただ、怯えて震えてちぢこまって、戦前のようなこの暴挙を許していいのか、日本は少なからず以前にもこのようなことを黙認してきたのだろうが、情報ツールの発達により、今はこのようなことが隠蔽されないで拡散していくのだ。
情報のディスクロージャーがいまの社会、そして民主主義にとって絶対条件となっている。これまでインターネットやウィキリークスを意図して自らの記者クラブマスコミの既得利権保護目線から懐疑的な編集ばかりしてきたNHKも昨日の番組では、インターネット、フェイスブックにより、チュニジアやエジプト、そして現在、リビアやバーレーンなど中東に拡散する民衆の民主的反政府デモ、そして中国にまで広がっていく様子を認めざるをえないある意味、正直に報じていた。
日本でも例外ではない。このような国家権力の暴走行為は記者クラブマスコミ検察警察とのズブな関係により矮小化、もしくは封殺されようとも、どこからか漏れてくるもので、その発信はツイッターにより伝播力が増すのだ。
という非常にいい例として↓江川さんの早速の反応がツイートされた。
最高検検証結果報告書より大阪府警へ『警察も引き返す勇気を』ということではなかろうか。