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検察審査会の議決は違法と確信しました

阿修羅に載っていました「検審起訴は難しいようです」を読みまして、検察審査会の議決は違法と確信しました。

その大きな理由は、検察審の議決書の中にある、『第2回目の議決理由は「石川氏の供述が信用できる」とした上で、「石川氏が勾留中の取調べで供述した内容(=1回目)と、再取調べで供述した内容(=2回目)が同じ為、石川氏の供述内容を信用できる」』と有る事です。
この事は石川氏が再聴取された際、取調べの模様をICレコーダーで録音し、逮捕された時と違う供述をした為に、検事が脅迫して、前と同じ内容の供述をする様に迫られた事から解ります。
この様に、全く違法な議決の起訴状を指定弁護士が、どんなにこじつけた訴状を書いても、それは無効に成ると考えられます。

この事を、私が理解する為に阿修羅に載っていました「検審起訴は難しいようです」を要約しました。この様な記事を大手マスコミは全く報じていません。
森ゆう子議員では有りませんが、大手マスコミは記事を訂正出来るのは今のうちだけだと思います。

検察審査会法では、「指定弁護士は、速やかに、起訴議決に係る事件について公訴を提起しなければならない」と定めています。

「速やかに」と「直ちに」にはどの様な違いがあるのでしょうか。11人の法律の素人と審査補助員の弁護士が、7回の会議で起訴相当と議決したのに、3人の法律の専門家である弁護士は「何を」しているのだと、誰もがそう思うのは不思議では有りません。

郷原信郎名城大教授は、検審会法では必ず起訴しなければならないことになっている、と述べておられますし、刑訴法の専門家ですから、それが正しいと思われます。

しかし、今回の事件では常識的な弁護士ならば公訴を取り下げすると思います。

何故なら、法41条10の但し書き、「刑事訴訟法第338条第4号(=公訴提起の手続がその規定に違反したため無効であるとき)に該当することが明らかである時は、公訴を提起しなくてもよい」とあるからです。

その明らかな事とは、昨年、検審会が第1回目の「起訴相当」議決をした後、地検特捜部が石川氏から再聴取した際、取調べの模様をICレコーダーで録音したものが、石川氏の公判で証拠として採用されることが決定したからです。
この取調べの中で、検事が石川氏に対して、「供述が変わると検察審査会に悪い影響を与える」と言って、検事が自白を誘導と言うか、供述内容の変更を迫っていたことが明らかになっています。

それがどうして、「公訴提起の手続がその規定に違反したため無効であるとき」に該当するのかと言えば、第2回目の「起訴相当」の議決理由が無効になるからです。

第2回目の議決理由は「石川氏の供述が信用できる」として上で、「石川氏が勾留中の取調べで供述した内容(=1回目)と、再取調べで供述した内容(=2回目)が同じ為、石川氏の供述内容を信用できる」としていました。

しかし、今回ICレコ-ダ-の録音で1回目と2回目の石川氏の供述内容が違っていた事が明らかに成りました。

この事をよく考えてみますと、全く不思議な事です。検事が供述が違うと困る事に成る為に『検事が石川氏に対して供述が変わると検察審査会に悪い影響を与えると脅し、検事が自白を誘導してまで、同じ供述にしようとしたにも関わらず、違う供述をした』ものが、どうして、同じになったのでしょうか、まった不思議です。

検察から検審会へ提出された第2回目の石川氏の供述調書が偽造されたのか、または検審会が全く審査をしていないかどちらかです。

これは、「公訴提起の手続がその規定に違反したため無効であるとき」に該当することになりと思われます。

この事実が判明した現在、指定弁護士が議決理由を基に起訴すると、指定弁護士は虚偽告訴罪に問われるおそれがあります。虚偽告訴罪とは「他人に刑罰や懲戒を受けさせる目的で、虚偽の告訴をする行為」をした場合に問われる罪です。今になって、弁護士資格剥奪もあるリスクを指定弁護士が冒すとは、ちょっと考えられません。

マスコミは、この様に録音が証拠採用されたことの意味が、全く理解できないのでしょうか。それとも最後まで、小沢大悪人の大本営発表を続ける気なのでしょうか。

マスコミは盛んに「起訴なら離党」と無能総理の言葉を流し続けていますが、指定弁護士はそこまで馬鹿では無いので、危険な冒険はしないと思います。

このままでは、指定弁護士は、石川氏などの公判が始まるまでは、公訴提起しないのではないかと思います。

そもそも、小沢氏が起訴相当とされたのは、石川氏などが訴追された虚偽記載違反の共謀罪です。石川氏などが裁判で無罪になれば、共謀があっても有罪にする事は出来ません。

その為に、石川氏などの裁判での、検察の冒頭陳述に準じて起訴するか、公判の成り行きを見てから起訴するか、公訴取り下げをするしかないと思います。

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