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諫早湾干拓事業は自民党政権が行った巨大公共事業の悲劇です

当の農水省カヤの外、上告断念に衝撃…諫早開門
(読売新聞 12月15日)
 菅首相が「上告断念」を決めたことについて、諫早湾干拓事業を実施し、上告を主張していた農水省には15日午前、衝撃が走った。
 政治主導で決められた上告断念に、官僚はほとんどカヤの外に置かれ、同省幹部は「本当か。まったく聞かされていない」と話した。
 一方、別の幹部は「うちがどう抵抗しようと、国のトップが決めたらどうしようもない」と冷めた様子で話した。
 鹿野農相は午前、「総理から話しますから」とだけ述べた。また、政務三役の一人は「菅首相は諫早問題に非常に強い熱意を持っている。省としては上告したいが、首相の意向をくまないといけない」と話した。 判決前、「地裁と同じ判決だったら上告するだろう」との見通しを示していた筒井信隆・農林水産副大臣は、ほぼ同じ判決が出た後は一転、「官邸と協議中」とトーンダウン。同副大臣は今週に入り、一日に2度首相官邸を訪ねるなど、意向を推し量ることに追われていた。


このニュ-ス」を聞きまして、しばらく考えていましたが、自民党の石原幹事長の発言を聞きまして、記事を書く事にしました。
石原幹事長は、この諫早湾干拓事業を強引に進めたのが、自民党だったと云う事を忘れて、菅総理を批判している事に何と軽薄な幹事長かと感じました。
その姿は、菅総理よりはるかに軽薄に見えました。

もともと、耕作放棄地がどんどん進んでいる日本で、着工当時から大きく変わった社会情勢を考慮すると、新たな耕作地を干拓に求めて無理やり行う理由が無くなったと事は、誰が考えても解る事です。
しかし、一度走り出した巨大公共事業は止められなく、巨大公共事業そのものが目的で、農地開発や治水防災事業は後から理由づけられた工事と私は認識しています。
何時も、この様に時代に合わなくなった公共事業を強引に進める事が、現在の様な悲劇を生んだと思います。また、この事を推し進めて来たのも政権与党で有った自民党と云う事を忘れてはならないと思います。

この、無理やり進められた巨大公共事業の為に、諫早の開門をしてもしなくても、現在入植している農民と、漁民との対立は避けられないと思います。
今回の事態は何時も、国の政策に農民、漁民が振り回されて来たと云う事の象徴的な事業と思います。

私は、遠く離れた所からしか見ていませんので、地元の本当の意見は聞く事が出来ませんが、一つだけ確実に言える事は、この事業で貴重な自然を壊したと云う事です。一度壊した自然は元には戻りません、日本では干潟の貴重性についての認識が殆ど有りませんでした。
また葦や柳林などの生産性に関係ないと思われていたものが、生態系や水質を良好に保つ事に非常に役立っている事が解ってきました。

また、湿原も邪魔もの扱いでしたが、この湿原から流れる水が海を豊かにし、また湿原に生息する動植物も、自然界に取って重要なもので有る事が解ってきました。

漁師は自然相手に生活していますので、海の変化には敏感に感じ取れると思います。巨額の国費を投じて出来上がった、農地に入植した農家には、なにも罪は有りませんし、また豊かな海を破壊された漁民にも、罪は無いと思います。

もっとも罪深い人々は、途中で工事を止められなかった政権とそれを支えた官僚です。現在ようやく軌道にのりかけた諫早湾干拓の農業ですが、自然を取り戻す事が出来るならば、私は海を回復させる方が、長い目で見た時にはとても大事と思います。自然と共生する社会が人間の生きる道とかんがえ、国は農地の保護と保障に全力をあげるべきと思います。

簡単に諫早の開門判決に対して上告を切って捨てた、石原幹事長はとても軽薄で許せない人間と思いました。この事は色々賛否両論が有ると思いますが、私は自然の回復がまだ出来るならば、それを支持したいと思います。

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