この国を官僚支配から政治家主導へと代えることが出来るのは誰でしょうか

この国を官僚支配から政治家主導へと代えることが出来るのは誰でしょうか。　それには、いかに官僚が巧妙にこの国を支配しているかを知る必要が有ると思います。
　
その結果、どうすればそれを変えることが出来るかと云う事を、考える事が出来ると思います。
一般に官僚がこの国を支配する方法は「見えない」と言われていますが、これを〈見えない官僚支配〉と呼ばれています。

財政問題にしろ、金融問題にしろ、いろいろと細かい数字やデータ、経済理論をめぐる論争はありますが、そういった問題の裏には、官僚の無惨な失敗とか意図的な情報隠ぺいがあります。

簡単な例は財務省は、埋蔵金など一銭も無いと言っていましたが、今までにどれだけの埋蔵金が出て来たでしょうか。その金額は数兆円どころでは有りません。しかし、この事で霞が関の役人は何の罪に問われる事は有りません。官僚は国民に嘘を言っても今までに罪に問われた人は、刑事事件を除いて見た事が有りません。

しかし、それに対して、小沢氏の行動は、終始、メディアに監視され報道されています。小沢氏の政治団体はこんなに政治献金を集めているとか、何処から集めているとかすべて報道されています。それは、逆に小沢氏がすべて政治資金や領収書を公開しているからです。

小沢氏と同じ基準で公開している政治家は逆にいるでしょうか、公開されず解らないから報道しないと云う、見えない官僚と同じ構造に成っています。

小沢氏の政治とカネを追求する政治家は、小沢氏と同じ基準で政治資金と領収書を公開して、入りと出をはっきりさせてからするべきです。
見えない、基準で清廉潔白と言っていてもそれは、何も見えないからです。
人々は見える方だけを見て小沢氏の政治とカネの問題を追及します。
　
しかし、見えない失敗をした、官僚を国民は見る事が出来ません。その結果何時までも実質的に、この国を支配しています。官僚主導とは、国政の失敗を国民に見せることなく行う制度です。

逆に政治主導とは、国民が失敗を見る事が出来、その結果を選挙と云う行動で、意思表示が出来ると云う制度です。

小沢一郎がやろうとしていることは、「見えない」官僚支配を「見える」政治主導にしようとしていると云うことです。それが本当の「脱官僚」です。

菅総理大臣も、昨年まではこの方針で「脱官僚」の先頭を走っている様に見えましたが、　しかし、首相に成ってからの３カ月は、完全に官僚に取り込まれ、また、それ以前に財務大臣に成った時からすでに、官僚の中に埋もれていました。

菅総理は、都合良く、「見えない」ものには蓋をして有権者を、目隠し状態にした方が都合が良いと思ったのでしょうけれど、それは、官僚は見えない為に失敗を追及されないと云う事を勘違いし、自らは政治家で常に国民の目にさらされていると云う事を忘れた様です。

この国の状況には常に「見えない」ものがあり、それがこの国を支配しています。
マスメディアは「見えない」ものを「見える」ようにすべき事使命を逆に、「見えない」ことに加担し、有権者は、その「見えない」情報を新聞テレビから受け取り、それでしか判断する事しか出来ない現状に成っています。

この様な、「見えない」情報を操作しているマスメデアの支持率は、全く信用できません。
国民は常に「見えない官僚」の支配を見える政治主導にする政治家を求めなければ、国が滅んでも「見えない官僚」だけが生き残る事に成ると思います

それは自由主義、社民主義、社会主義、共産主義、軍事独裁主義、王族支配にかかわらず、「見えない官僚」は何処の国でも同じです。