小沢氏代表選に出馬決意
(朝日新聞より)
小沢氏と鳩山氏の会談は、都内の鳩山氏の個人事務所で約30分間行われた。小沢氏は「(2003年の)民由合併時からの同志として出馬したい」と決意を表明した。 会談終了後、小沢氏は記者団に「鳩山前首相から、『代表選に出馬を決断するならば、自分としては全面的に協力し、支援していきたい』というお話をいただいた。不肖の身であるが、代表選に出馬する決意をした」と語った。 これまで菅首相支持を表明してきた鳩山氏は記者団に「(民由合併では)私の一存で民主党に入ってもらったので、その経緯から私が応援するのが大義だ」と述べ、小沢氏支持を明言した。 小沢氏は会談後、鈴木克昌、松木謙公の両衆院議員ら小沢氏直系の議員グループ「一新会」の幹部を都内の個人事務所に集め、「挙党態勢ということで菅さん側に話をしてきたが、全く受け入れられなかった。国の危機を打開するためにも、立候補することにした」と語った。 また、小沢氏は横路孝弘衆院議長、西岡武夫参院議長ら党内の主な実力者に電話で、協力を要請。羽田孜元首相とも会談し、支持を取り付けた。今後、鳩山、旧社会、旧民社、羽田の各グループへの協力要請を行い、今週中にも記者会見して正式表明する見通しだ。 小沢氏は、代表選では消費税と普天間飛行場移設問題を争点に掲げる構えだ。 一方、菅首相には、菅グループのほか、前原誠司国土交通相、野田佳彦財務相のグループが支持を表明。30日にも各グループ幹部らで構成する選対本部を設置する予定。ただ、鳩山氏が小沢氏支持を表明したことで、鳩山グループの動向が焦点になってきた。 独自候補を模索する旧民社党系や旧社会党系は態度を決めていない。各グループ内で支持が分かれることも予想され、党員・サポーター投票も実施される代表選の勝敗は予断を許さない状況だ。
また、民主党代表選への小沢一郎前幹事長の出馬表明に、野党から反応が相次いだ。政治とカネの問題で幹事長を辞めたばかりの小沢氏の再登場を批判する一方で、菅直人首相との一騎打ちが民主党分裂、さらには政界再編のきっかけになるのではと身構えている。 自民党の谷垣禎一総裁は26日午前、記者団に対し「参院選前に退いた方がまた挑戦するのはどういうことか」と批判。ただ、「どういう結論が出るか、かたずをのんで見守る」とも語った。 ある党幹部は「民主党が分裂すれば政界再編だ。自民党がまとまれば主導権を握れる。引き締めないと」。別の党幹部は「権力闘争だから自民党もどうなるかわからん」と、政界の流動化が自民党に波及することを警戒する。 社民党では小沢氏出馬への評価が割れた。福島瑞穂党首は「誰が代表でも是々非々で」と語ったが、ある党幹部は「政治とカネの問題で(幹事長を)辞めたばかりの人が首相になるのはあり得ない」。一方、別の党幹部は「いまの民主党政権は頭でっかちで何もできない。小沢さんしかいない」と述べた。 たちあがれ日本の園田博之幹事長は、民主党代表選が政界再編の契機になることが「望ましい」と指摘した。新党改革の舛添要一代表は「小沢氏は首相になれば説明責任が出てくるので大変良い」と語った
昨日、報道ステ-ションを見ていますと、番組後半で「小沢元幹事長は代表選に出馬せざるをえなくなった」と云う内容が報じられました。
それは仲介役の鳩山氏が午後6時に菅総理に会い、小沢派の人材を登用する事を求める要請を行ったが、菅総理が拒否し、会談が決裂した為小沢氏が代表選に出馬せざるをえなくなり、その為、明朝小沢氏は鳩山氏と会談を行い出馬表明に成る見込み、と云う内容でした。
しかし、この様な日本の総理を決める事柄は普通トップニュ-スで伝えるものだと思います。
また、鳩山氏が菅支持に回った為に、菅続投がほぼ決まったと思っていたキャスタ-の
古館氏にとっては、小沢氏の出馬は予想外で自分達が描いた構想から大きく外れてしまって非常にまずい事に成ったと云う表情でした。
このニュ-スを伝えた最後に、次の様に驚く事を述べました。
それは「代表選など今頃やっている場合でなく、もっと臨機応変に早く行うべきだ」と云う事でした。
これは、民主党の規約どうりに行われる代表選挙を、時期に関係なく行えと云う民主主義を否定する言葉です、逆に代表選をやらないで党内で話し合いで決めた場合は、密室で決めたと非難していた事にどう答えるのかと思いました。
この事からもマスコミの小沢氏の出馬はショックは相当大きかった様です。
また、今朝のテレビ報道では、民主党内のパワ-ゲ-ムだと切り捨てる発言が有りましたが、政治は何時もパワ-ゲ-ムです。そのパワ-ゲ-ムに勝ち残った政治家だけが、トップリ-ダ-と成り国を動かせると思います。
タナボタでリ-ダ-になった政治家は国難に出会った時には全く国を動かす事は出来ません。自民党の福田前総理が安部総理の選挙敗北の結果の辞任をうけてタナボタ総理に成り、選挙などの敗北も無く、国民からの支持率が下がったと云うだけで、簡単に総理の座を「あなた達とは違うのです」との言葉を残し、突然総理の責任を放り出し、辞任してしまいました。
現在、我が国の霞が関は強固な既得権益集団です。その既得権益を自ら簡単に手放す様な事は有りません、またアメリカも自国の利益の為なら手段を選ばない国です。
そんな、強固で大きな障壁と対決するには、やはりパワ-ゲムを勝ち抜いた政治家でなければ、立ち向かう事など出来るはずが有りません。現在の菅政権を見ればすぐに解る事です。
あれほど野党時代に官僚や与党を攻撃していた人間が、簡単に官僚の恐ろしい魔力やアメリカの脅しに毒されて自らを見失ってしまいました。